60)極道の幼馴染みと金砕棒の兄貴�� ページ14
相良はすぐに何かに勘づく
「鷹橋！！！！てめぇ２人を車に乗せとけ！！！」
「は、はい！！！」
「A！姐さんを頼んだぞ！！」
「あ、相良さん・・・って、行っちゃった・・・」
走っていく相良を見送る
「雛さん、姐さん、とりあえず車へ」
「あ、はい」
「っ雛ちゃん、どうしようっ、久我くんが、海瀬くんがっ」
「大丈夫ですよ、梢さん・・・信じて下さい」
梢に優しい微笑みを見せながら、Aは相良が走っていった方を見て、目を細める
「(ちゃんと私の助言は届いていたようで・・・だけど)」
Aはスマホを取り出し、とある人に連絡をする
「ご機嫌よう、少ししたら怪我人をそちらに連れていく事になると思うので準備して待っていていただけます？」
その言葉に青ざめる鷹橋と梢
――――――――――――――――――――――――
その後、少しして相良は戻ってきた
ボロボロな海瀬と、久我を抱えて
「兄貴！！！」
「畜生がっ！！闇医者に急げ！！」
Aはすぐに海瀬の処置をする
「(目が・・・っ)」
想像以上の状態に表情を歪める
「相良さん、トラくんの傷口押さえてください。海瀬さん、気をしっかり持って。寝たら本当に死にますよ」
「ぐぅっ・・・ぜっ、てぇ、死なねぇ・・・！！」
「そう、死んだら苦丁茶を飲まされると思ってください」
「(苦丁茶？)」
「お茶・・・？」
なんじゃそりゃ？と相良が疑問を浮かべていると、意識をギリギリ保つ久我が
「あに、き・・・・それ・・・・せかい、いち、苦い・・・・茶・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
場違いながら去年のハロウィンを思い出す相良だった
闇医者に駆け込めば、準備していた氷室が待っていて、すぐに治療が行われた
「Aさんに感謝するんだな」
一命を取り留めた２人は暫く入院となった
「ねぇねぇ！兄様達に飲んでいただく予定だった“お茶”があるんだけど飲んでみない？」
「ぜってぇやだ！！頑固拒否！！！」
魔法瓶を持って可愛らしく笑う幼馴染みに警戒MAXになる久我
「茶ぁぐらいいいじゃねぇか久我」
「駄目です、海瀬の兄貴。今のこいつはただの茶を持ってくる筈がありません。飲んだら死と同じ目に遭うと思ってください」
「死ぬのか！？」
「まぁ、失礼しちゃう。死にはしないですよ。まぁ、皆さん倒れますけど」
「倒れる！！？」
「そんなもん俺の兄貴たちに飲ませんな！！」
油断も隙もねぇなぁこいつは！！！
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
