58)極道の幼馴染みと金砕棒の兄貴�� ページ12
「あ、そういやぁ・・・カシラがお前に礼を言っておいてくれって言われた」
何かやったのか？と首を傾げる久我
「さぁ？何の事でしょう？」
ふぃ、とそっぽ向くA
「最近、何かあるとすぐ疑われる気が・・・ちょっとやり過ぎかな・・・」
ブツブツ小さくA
「？？」
それに首を傾げる海瀬
「それだけ情報通なら戒炎の野郎共の事も知ってそうだな」
「えー？」
海瀬の言葉に笑うA
「駄目ですよ、兄貴。雛に情報を貰う時はちゃんとした内容と理由を出さないと」
「ぁあ？俺はそーゆーの苦手なんだよ」
頭を掻く海瀬に苦笑するA
「仕方ないですねぇ・・・じゃあ退院のお祝いに１つだけ教えて差し上げます」
「お！？まじか！？」
乗り出す海瀬と
「げっ(絶対何か企んでやがる・・・！！)」
顔が引き攣る久我
「戒炎のトップと、彼の事を理解する幹部は一般人と女性は大切にするんです」
「「え？」」
「知っていると思いますが、拠点を置く貴凛町ではおいたはしてません。先日脱獄事件がありましたが、その解決に動き、むしろあの町を守っています。そこが羅威刃とは違う所ですね。そして、トップは女性を食い物にする犯罪を嫌います」
「・・・・確かに・・・外道だが、一般人とかを巻き込むような事はしねぇ・・・・」
「けど、何で女を狙わないって言い切れるんだ？」
Aは指を立て、唇の前に置き、妖しく笑う
「語弊がありますね。狙わない訳ではありません。その存在を利用するのです。手を出さないだけ」
「「？？？」」
「はい！退院のお祝いはここまで。この先は有料です」
ぽん、と手を叩いて、いつものようにニコッと笑う
「そこまで話しておいて！！」
ガクッと項垂れる２人
「これが役に立つかどうかは知りませんが、まぁ、覚えておいて損はないと思いますよ？」
幼馴染みのその言葉
今思えばあいつなりの忠告であり、助言だったのかもしれない・・・・・・
―――――――――――――――――――――――――
その日、久我と海瀬は組長の奥さん、梢の病院の付き添いの担当だった
その後に何かが待ち受けている事も知らずに
「あ、相良さん」
すっかり見慣れた白い髪の少女に手を振る相良
「悪いな、急に呼び出して」
「いえいえ、こちらに用事もあったので丁度良かったです。どうされたんですか？」
共に歩き出す２人
「何かと助けてもらっている天使様にお礼を、と思ってなぁ」
ニヤリ、と笑う相良
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
