57)極道の幼馴染みと金砕棒の兄貴 ページ11
「復帰おめでとうございます！海瀬の兄貴！」
「おぅ、迷惑かけて悪かったな」
大怪我から復帰した海瀬を久我はお祝いに幼馴染みの店へ連れてきた
「無茶は駄目ですよ、まだ傷は塞がっていないと聞いてますから」
お冷やとおしぼりを持ってきたA
「あー、闇医者と知り合いだったんだっけ？」
「兄貴、俺は未だにこいつの交遊関係は把握しきれていないんで。でも腕のいい闇医者と情報屋はこいつと繋がっていますんで、筒抜けです」
「油断できねぇな」
「まったくです」
「お二人は仲良しですね」
Aは本日のメニューを作り始める
「なぁ、今日の飯はなんだ？」
「先日の仕入れで伺った農家さんから栗をいただいたので栗尽くしです」
「栗？」
「はい、大粒な良い栗で、先日知り合った方に栗どら焼きを作って欲しいと頼まれたので貰ってきました。トラくん達もどら焼き食べます？」
「「食べる！！！」」
この幼馴染みが作るものに不味いものなどない！
(意図的な一部を除く)
「はいなぁ、お土産に用意しておきますね。お待たせしましたー」
二つのお膳を持ってきて、2人の前に置く
「栗ご飯に、栗と鶏肉の甘辛煮、栗とジャガイモを使ったポテトサラダ、とろろ昆布と葱の味噌汁です」
「見事に栗尽くし！」
「栗のポテトサラダなんざ初めて見たな」
物珍しそうに見る海瀬
「ジャガイモだけのポテトサラダも美味いけど、栗が入っているのも美味いんだよなぁ！」
滑らかに潰したジャガイモに小さめに角切りにした栗と薄切りのキュウリと角切りの人参が入ったサラダ
「ん！うめぇ！」
栗ご飯を掻き込む海瀬
「入院している間の飯は薄味でよぉ！」
「健康第一ですからねー」
１つ１つ包んでいたどら焼きを袋に積めていく
「雛！この栗ご飯まだあるか！？親父に食わしてやりたい！！」
「はいなぁ、今おにぎり作りますねー」
「久我、お前幼馴染みに遠慮ねぇな・・・」
「海瀬の兄貴、知ってますか？こいつ結構俺達の扱い酷いもんなんですよ。食いたいものは食いたいって言っても罰は当たらないっすよ」
「まぁ、人聞きが悪い」
心外、と口許に手を当てるA
「ふぅん・・・そう言いながらお前動くよな・・・Aの為に」
「う゛っ・・・だ、だって・・・ほっとけねぇし・・・」
「なんか、都合が良い奴だな、お前」
「うるさいっすよ」
「トラくーん♪おにぎりとどら焼きでーす」
「やりぃ♪」
2つの紙袋を受け取る久我
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
