48)天王寺組組長と三毛猫�� ページ2
「これ運んでくれます？」
「はぁい」
変装した小林に大皿料理を渡すA
「Aさーん！お料理めっちゃ好評やって！」
「あら、それはよかったです。そろそろ出る時間ですね、飲み物の確認をしてきます」
話しかけてくる人達に笑顔で対応し、小林と香月が問題なく入り込めたのを確認し、その場から離れた
―――――――――――――――――――――――――――
大胆にも屋形船の展望デッキで三國の正面に立つ小林を見て、Aは軽く目を見開き、苦笑
「(大胆というか、らしいというか)」
2人のやり取りを見つめる天色の瞳
小林が屋形船から飛び降り、小型ボートで逃走した
「ほんま、愉快やなぁ」
ははっ、と笑う三國は振り返る
「して、君も何か聞きたいんか？妹姫ちゃん？」
「「！！？」」
護衛の2人が見れば、いつの間にか展望台の柵の上に腰かけるAがいた
白い長い髪を靡かせ、天色の瞳をこちらに向ける不思議な雰囲気を纏う
その腕には三毛猫を抱いていた
「お話、というより、天王寺組の組長さんにお願いがあったんです」
「お願い？・・・・・その猫・・・・」
三國は三毛猫を見つめる
Aは猫の頭を撫でる
「貴方の考えは今聞きました。だから、これは私からの提案の１つです」
天色の瞳と目が合う
「・・・・・・・どんな結末を迎えても、変わらない事を約束して頂けますか？」
「どんな、結末・・・？」
それが何を意味しているのかはわからない
「関東も、関西も、どちらが善悪なのか、その答えは誰にもわからない。当事者自身もわからない。だけど、それは絶対にこれからの未来にまで続けてはいけない」
真っ直ぐ見つめる目
「こんな東京の人間で、若い女の私が言っても信頼の欠片もないと思いますけど」
「いや、魔女の妹ちゃんだけで結構力があると思うんやけど」
Aは猫を抱え直す
「私の“お父様”に免じて聞いて頂けません？」
「「“お父様”！？」」
「あぁ、やっぱりなぁ」
三毛猫を凝視する陣内と椎名
理解した三國はおおらかに笑う
そして、三國はゆっくりとAに近づく
「親っさん！」
「やめときぃ、魔女に喧嘩売っても得はないで」
Aに向かって差し出される手
「何をする気か知らんけど、若いお嬢ちゃんが無理したらあかんで？」
Aは笑ってその手に手を伸ばす
「最近よく言われるんですよねぇ」
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
