33)八十八橋の呪い�� ページ34
呪霊の行動パターンに合理性を求め過ぎてはいけない
それでもずっと引っ掛かっていた
何故今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか
一人目の呪殺は“６月”
「・・・・この気配は・・・“あれ”の指・・・？」
冷静なAの言葉に確信する
そこにいたのは、少年院で鉢合わせになった呪霊と同じような姿の呪霊だった
「“共振”だ。取り込まれた呪霊の中で力を押さえていた宿儺の指が６月の虎杖の受肉をきっかけに呪力を解放したんだ」
その瞬間、呪霊の指から呪力が飛ぶ
呪具を構える伏黒の前にAが出て
「異能力【羅生門・空間断絶】」
羅生門が何かを食べたと思うと呪力が消えた
「・・・・強いよ・・・大丈夫・・・？」
それは己がやるのか、それとも自分と代わるかの質問だった
「・・・・やらせてくれ」
「そう」
Aはあっさりと引き下がる
ここに来る前に五条に言われた事を思い出す
〔A、今度さ、恵についてあげてよ〕
〔？〕
〔恵は悠仁と同じぐらいのポテンシャルを持ってるけど、上手くそれを出せないでいるのさ。気持ちの持ちようのせいでね〕
〔・・・私に、どうしろと・・・？〕
〔側にいてあげて〕
Aは伏黒を見る
「・・・・・・・・・・・・・」
そして、重なる“ある人”
「(・・・“あの人の息子”で、“あの人”にないものを持って生まれたのだから・・・弱い筈がないのに・・・・)」
壁に叩きつけられる伏黒
「・・・布瑠部・・・」
何かを使おうとした伏黒の腕を掴む
「異能力【汚れちまった悲しみに】」
その瞬間重力が呪霊を地面に押し潰して動きを止める
「A？」
「・・・クロくん、“死んで勝つ”と、“死んでも勝つ”は違うよ・・・」
伏黒の腕を放し、そっと胸に手を当てる
「今回は、特別・・・あなたが思い描いている力を、使ってみて・・・異能力【人上人不造】」
青い光の帯がAと伏黒を包み、消えた
「？」
「はい」
Aは再び後ろに下がる
「・・・・・・・・・・・」
伏黒は自分の手を見て、立ち上がる
「(影の奥行きを全て吐き出す、具体的なアウトラインは後回し、呪力を練った側から押し出していく)やってやるよ」
両手を重ねる
「領域展開【嵌合暗翳庭】」
足元から広がる黒い影
発動した力に伏黒は笑う
「(不完全だが出来た！！五条先生が言っていた事はこれか！)」
側にいるだけで力が使いやすくなる
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優奈(プロフ) - コメントありがとうございます。いつも見てます！これからも頑張ってください！ (2023年4月15日 18時) (
レス) id: 78ffdc92e1 (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 夢主がとても可愛い件について (2023年4月2日 22時) (レス) @page43 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - とても面白いです。続きが楽しみで毎日ワクワクしています。急で申し訳ないのですが学長との会議の前に漏瑚と戦うシーンがあったと思うのですがその後の学長と雅ちゃんの会話はあるのでしょうか。できればみたいです。 (2023年3月30日 8時) (レス) @page14 id: 8f74670e2f (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります！ (2023年3月10日 1時) (レス) @page20 id: 5da4b4263e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年2月26日 18時
