32)八十八橋の呪い�� ページ33
「！」
Aがピクッと反応した時、背後の岩肌が歪む
「あ゛？なんだぁ？先客かぁ？」
小さな口の下に大きな口がある呪霊
「伏黒、こいつは、別件だよな？」
「あぁ」
「じゃあお前らはそっちに集中しろ、こいつは俺が祓う」
悠仁が構えれば
「なんだぁ？遊んでくれるのかぁ？」
とニタァと笑った
その間に伏黒、釘崎、Aは呪霊が顔を出す穴を次々に潰していく
「もぐら叩きの要領でいいのよね」
「あぁ、多分反撃はない」
「・・・！のばちゃん！」
その時、釘崎の背後の岩肌から二つの手が伸びてきて、釘崎の腕を掴んだ
「なっ」
「問題ない、あんた達はもぐらを叩け」
そう言って、釘崎は引っ張られた
「おほっ、なんだぁ？兄者かぁ？俺も！」
悠仁が相手していた呪霊も追うように消えた
「に、逃げた！？」
「そのまま追え！！そいつも、釘崎も外に出たんだ！」
伏黒が叫ぶ
「予想以上に面倒臭せぇのとバッティングしてるかもしんねぇ！逆にこっちは想定よりずっと楽だ！Aがいれば何かあっても一人でも何とかなる！釘崎優先！追え！」
「・・・ヤバくなったら二人とも出てこいよ！」
しっしっと手で払う伏黒と、ひらひらと手を振るA
伏黒はここに来る前の事を思い出す
〔恵、機会があったら今度Aと一緒にいる時に術を使ってみなよ〕
強くなる悠仁に追い付く為に、五条に稽古をつけてもらった時だった
〔Aと・・・？どういう事っすか〕
〔僕もよくわからないんだけどね、あの子と一緒にいる時に呪術を使うと不思議な事に“使いやすい”んだよ〕
〔“使いやすい”？〕
伏黒はAを見る
「？」
「・・・・いや、何でもない。フォローを頼む」
コクン、と頷き、Aはブレザーの裾を揺らし、【羅生門】を発動する
鋭く、無数の針の形にして、空間にあるもぐらの穴を次々に破壊していく
それに追われ逃げる呪霊を追う伏黒
「裏の取り方が単純なんだよ」
いつの間にか出していた玉犬の爪によって、呪霊が切り裂かれた
残っていた穴が一斉に消えた
「ふぅ・・・後は・・・・・・・」
息をついて、上を見上げた時、目を見開く
「・・・・・・・・・・・・・・」
Aも上を見つめていた
そこには、一段と大きなもぐらの穴
「(生き残り！？今のが本体じゃなかったのか！？結界も閉じない、なんだ！？)」
ジリュッと中から何かが落ちてくる
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優奈(プロフ) - コメントありがとうございます。いつも見てます！これからも頑張ってください！ (2023年4月15日 18時) (
レス) id: 78ffdc92e1 (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 夢主がとても可愛い件について (2023年4月2日 22時) (レス) @page43 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - とても面白いです。続きが楽しみで毎日ワクワクしています。急で申し訳ないのですが学長との会議の前に漏瑚と戦うシーンがあったと思うのですがその後の学長と雅ちゃんの会話はあるのでしょうか。できればみたいです。 (2023年3月30日 8時) (レス) @page14 id: 8f74670e2f (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります！ (2023年3月10日 1時) (レス) @page20 id: 5da4b4263e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年2月26日 18時
