3)両面宿儺と受肉した兄と不思議な妹 ページ4
病院での手続きは兄に任せ、Aは家で必要な書類や電話などをしていた
それが終わると夕食の支度を始める
キッチンにかけてあった可愛い虎の絵がついたエプロンをつけて、今日の夕食の材料を取り出し、作り始める
「・・・・・？」
ふっと何かを感じ、顔を上げる
「・・・・・悠、ちゃん・・・・？」
ざわつく胸を押さえると、“中”で囁く声が聞こえた
「・・・・“白”・・・悠ちゃんが、危ない」
――――――――――――――――――――――
学校で先輩たちを助けようと呪霊と遭遇した悠仁
助けようとし、怪我を負う伏黒
呪いは呪いじゃないと消えない
悠仁は迷いなく呪われた指を食べた・・・・
「まったく、いつの時代でも厄介だな。呪術師というのは」
ガチャッ
「「「！！？」」」
開いた扉の向こうに、一人の少女がいた
真っ白な髪が特徴的で、悠仁に似ている、Aだった
「餌が自ら飛び込んできたか」
その瞬間、宿儺はAに狙いを定めた
「！逃げろ！！」
伏黒は叫び、五条が駆け寄ろうとした時、すでに宿儺はAの目の前にいて
「・・・・・・何・・・貴方・・・」
キュルゥと瞳孔が細くなり、茶色だった瞳の色が変わる
Aは一瞬腕を動かした
「ガハァッ！！？」
「「！？」」
宿儺が血を吐き出し、後ずさった
「(っ一体、何が！？)」
ザッと宿儺の目の前に立ち、見下す
暗い世界に、鋭く爛々と光る、まるで朝焼けを閉じ込めたような宝石色の瞳
「悠ちゃんの、体で何をしているの・・・貴方、何・・・？」
「っ、それは此方の台詞だ、俺様に血を流させるとは・・・何者だ」
その時、悠仁の腕が自分の顔を押さえた
「わりぃ、みや」
「悠ちゃんだ・・・・」
すっと鋭かった目が消え、そっと頬を撫でる
「どうしたの・・・」
「色々あってさ、呪いって奴を食っちまった！」
「お腹空いてたの・・・？家に帰ればご飯出来てるのに・・・・」
「へ？あ、いや、別に腹空いてた訳じゃなくて・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
すっと五条と伏黒に目を向ける
月が黒い雲に覆われ、暗くなる
瞳の色が宝石色に光る
Aの背後で“何か”が唸る
「(これは、なかなか・・・・)」
得たいの知れない
“何か”が体にまとわりつく・・・
「(彼女を、敵に回してはいけない)」
本能でそれを感じた
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優奈(プロフ) - コメントありがとうございます。いつも見てます！これからも頑張ってください！ (2023年4月15日 18時) (
レス) id: 78ffdc92e1 (このIDを非表示/違反報告)
イザナ「情緒不安定」(プロフ) - 夢主がとても可愛い件について (2023年4月2日 22時) (レス) @page43 id: 398e436feb (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - とても面白いです。続きが楽しみで毎日ワクワクしています。急で申し訳ないのですが学長との会議の前に漏瑚と戦うシーンがあったと思うのですがその後の学長と雅ちゃんの会話はあるのでしょうか。できればみたいです。 (2023年3月30日 8時) (レス) @page14 id: 8f74670e2f (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります！ (2023年3月10日 1時) (レス) @page20 id: 5da4b4263e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年2月26日 18時
