130)日本刀の兄貴と仕入れ�� ページ30
鮪丸々一匹を買ったA
「お嬢ちゃん、捌けるかい？」
「捌けるけど、お店ちっちゃいからなぁ」
『(捌けるんだ！！)』
小柄な少女に、誰もが思う事
「場所を借り、俺が捌こう」
手伝わせてくれ、と言うとAは頷いた
「場所貸してくださーい」
「はいよー」
――――――――――――――
店に帰り、荷物をそれぞれしまい、台所に捌いた赤身を乗せる
「兄様、時間大丈夫ですか？」
「心配ない」
「じゃあ美味しいご飯作りますねー」
「あぁ、楽しみにしている」
「あ、何でしたら刀のお手入れしてても大丈夫ですよ？奥の畳の部屋使ってください」
「あぁ、ありがとう」
Aは台所に引っ込み、和中は奥の部屋に靴を脱いで上がる
静かな空間、聞こえるのはAの料理を作る音だけ
和中は持参した道具を広げ、刀を鞘から抜いた
暫くして、手入れが終わり、刀を鞘に収める
「兄様」
まるでタイミングを図ったように顔を出す
「ご飯出来ましたよ」
「ありがとう、今行く」
店の方に戻れば、カウンターの席におしぼりとお冷やが置いてあった
座ればすぐにAがおぼんを持ってくる
「鮪のユッケ丼です」
細かく刻んだ鮪、上に漬け卵黄、葱、ゴマが振りかけてあった
「いただきます」
軽く混ぜ、箸で食べる
鮪に絡むコチュジャンの辛味のあるソース、旨辛く、食欲を掻き立てられる
「美味しいよ」
「良かった！」
穏やかな時間が過ぎていった
――――――――――――――――――――
事務所へ戻った和中はすぐに華太に迎えられた
「ありがとうございます！和中の兄貴！」
「気にするな、とても有意義な時間だった」
土産だ、といつもの袋を渡す
中身はネギトロの細巻きらしい
「俺は店で食べてきたから、皆で食べろ」
「はい、ありがとうございます」
華太はすぐに声をかける。事務所にいたほとんどの組員が手を出していく
「おお、和中。帰ってきたんか」
「野田、華太も中堅になり、任される仕事が多くなった。Aの仕入れは俺達も分担してはどうだ？」
美味い飯が食えるなら、息抜きにもなるだろう
「ふむ、それな、俺も考えとったわ。まぁ、親っさんに相談してからな野田」
野田は手を伸ばし、細巻きを食べる
「ん、美味い野田、このかんぴょう」
「ん？かんぴょう？」
はて、ネギトロと聞いていたが
「兄貴ー、これ、玉子」
「納豆なんですけど」
「あいつ、また飽きていろんなもん巻いたな」
呆れた様子の華太だった
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魔王(プロフ) - 最高ですか！？バグ大の少なくてでもめっちゃ好き！！アイスピックの兄貴最高！！！ (2022年10月14日 23時) (
レス) @page23 id: 243dedab57 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - はぁｯｯ⤴︎（好きですぅ） 初コメがこんなんでいいのか､､､すみません (2022年10月4日 23時) (レス) @page9 id: e9f5fada24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月28日 23時
