116)極道の兄と闇金の社長�� ページ16
歩く後ろで、バリンッ！！と音がして
絶命寸前の息子に目掛けて無数の電気の蛍光灯が割れ、破片が降り注いだ
「ひぎゃっ！？」
大きな欠片が、首に突き刺さる
「なんだ！？」
「あら、貧乏だからってお粗末なものでも使っていたのかしらね？」
Aは悪びれる事なくそう言い、兄達がいるであろう部屋に入っていった
部屋に入れば、父親を殴る野田
「まだ終わってないぞ」
華太が2人を軽く睨む
「す、すんません！」
「もう終わってるようなものじゃない」
キョロッと見れば、机に金庫を見付ける
「これかな」
「鍵がねぇから開けれねぇっとほざいていたからな」
Aは持っていた鍵を差し込む
「うん、合ってる。よかった」
用事が終わった、と金庫を持って行こうとした時
「ま、待てええぇ！！それは俺の金だあぁ！！！」
殴られながらも、Aに手を伸ばす父親
「姉さん！！」
「A！！」
スッと目から光が消える
ヒュッ！と風を切る音と共に
ドゴォッ！！
と顔面にブーツのヒールがめり込んだ
「・・・・せっかく長らえた命なんだから、残り数時間を悔やんで大事になさい・・・・この外道が」
上げていた足を下ろし、いつもの笑顔を兄達に向ける
「目的のものを見つけたので私は先に帰りますね。後は宜しくお願いします」
スカートをつまみ、綺麗に一礼し、死体が転がる１階を通り、何事もなかったように外へ出た
「おーおー、見事にめり込んでらぁ・・・」
意識が刈り取られた父親をアイスピックで突っつく野田
「お、俺が受けた訳じゃないっすけど、鼻が潰れた気がする音でした・・・・」
真っ青になって自分の顔を触っている飯豊
「(絶対確信犯だ)任せる気なんか全然ねぇじゃねぇか・・・」
じとぉ・・・と立ち去る背中を見つめる華太だった
―――――――――――――――――――――――
「・・・・・・・・・」
中田の自宅を見上げるA
知り合いの弁護士に頼んで、正式な形で金庫の中身を家族に渡した
最後まで家族を案じた中田
妻は、夫の遺産を見て、力強く子供を抱き、立派に育てると言った
「・・・きっと、大丈夫ですよ・・・とても、強い目をしてましたもの」
117)極道の兄と極道の幼馴染みとピザ窯→←115)極道の兄と闇金の社長��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
魔王(プロフ) - 最高ですか！？バグ大の少なくてでもめっちゃ好き！！アイスピックの兄貴最高！！！ (2022年10月14日 23時) (
レス) @page23 id: 243dedab57 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - はぁｯｯ⤴︎（好きですぅ） 初コメがこんなんでいいのか､､､すみません (2022年10月4日 23時) (レス) @page9 id: e9f5fada24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月28日 23時
