114)極道の兄と闇金の社長�� ページ14
数分後、店に着いた野田。連絡を受けたらしい華太もいて、2人は裏口に回る
「A！」
「にぃ様、野田の兄様」
奥の部屋から顔を出すA
奥の畳みの部屋の布団に横たわる中田の姿
「っ・・・中田・・・っ」
「・・・・・・・・・・」
悔しげな2人
「腹部に斜め上に刺し傷、致命傷でした・・・歩くのだってやっとだった筈でしょうに・・・・」
預かった鍵を手拭いから取り出す
「それは？」
「中田さんから預かった金庫の鍵です。自分の稼ぎが入っているから渡してほしいと頼まれました」
「あいつは金庫を持って動いてる。おそらく車だ」
「・・・・・・・・A、手間を描けさせたな・・・仏さんはとりあえず引き取る」
「はい、兄様」
ポンッと頭に手を乗せる野田
「・・・中田を看取ってくれて、ありがとな」
「・・・・・・いえ」
連絡を受け、迎えに来ていた車に中田の遺体を乗せる
「にぃ様」
「どうした？」
羽織を羽織って出てきたA
「お車探しに行く？私もついていっても良い？」
「・・・だが、近くにまだ中田を殺した奴がいるかもしれないんだぞ？」
「金庫を届けてくれって頼まれたのは私、だから私も探したい・・・だめ、ですか・・・？」
伺うように上目遣いで見上げる
「雛・・・」
「別に良いじゃねぇか」
「野田の兄貴・・・」
「中田の願いだろう、尊重してやれ」
「わかりました。雛、絶対に俺か兄貴の側を離れるんじゃないぞ」
「はぁーい！野田の兄様！ありがとう！」
ギューッと腕に抱きつけば、ぶっきらぼうにしながらも、頭を撫でる
残っていた血痕を頼りに探していれば、窓ガラスが割れた高級車を見つけた
「あれ？」
「あぁ」
周りを警戒しながら、近付く
「漁った跡がありますね」
「金庫なさそう・・・」
「殺した奴が持っていったんだろうよ」
Aの前だからこそ、押さえられているが、野田も、華太もキレていた
華太にとって、苦楽を共にした友人
野田にとって、組員ではなくても指導をし、可愛がった舎弟も同然
「・・・・・・・・・・・・・」
傷口から見て慣れた刺し方、でもプロじゃない、戦いに慣れていない人だから出来た刺し方、一刺しですぐには死なない、でも逃げる中田さんを見逃した、目的はお金だった、単独、又は2人・・・・
そして、Aにとっては、守る対象である“大切なお客様”
人前では滅多に見せない無の表情を浮かべて、荒らされた社内を見つめ、考えを巡らせた
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魔王(プロフ) - 最高ですか！？バグ大の少なくてでもめっちゃ好き！！アイスピックの兄貴最高！！！ (2022年10月14日 23時) (
レス) @page23 id: 243dedab57 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - はぁｯｯ⤴︎（好きですぅ） 初コメがこんなんでいいのか､､､すみません (2022年10月4日 23時) (レス) @page9 id: e9f5fada24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月28日 23時
