68)極道の幼馴染みと若頭と組長息子�� ページ8
二人は箸を持ち、食べ始める
「油乗っててうめぇ・・・！」
「！とても、美味いな・・・」
「ふふっ」
黙々と食べ始める二人に優しげに微笑むAは冷蔵庫から何かを取り出た
「あー！久し振りの雛の飯美味かった！」
「はい、お粗末様でした」
「とても美味かった、今まで作ってくれていたおにぎりやサンドイッチも美味かったから一度来てみたかったんだ」
「ふふっ、若頭さんにそう言っていただけると光栄ですね♪」
「・・・・うちの舎弟達が迷惑をかけていないか？天羽組からも何か・・・」
五十嵐がそう聞くと、Aはキョトン、として、フッと笑う
「確かにここは空龍街、天羽組の縄張りですが、この外れは“天羽組”ではなく、“私”の縄張りです」
真っ直ぐ五十嵐を見る
「この店はにぃ様や、トラくん達が気兼ねなく来れるように用意した店です。それは天羽組長も理解してくださってます」
久我は嬉しそうに笑う
「ここでは、裏も表も、極道も半グレも、全ては平等です。誰であろうと、喧嘩をすれば追い出します。武器を抜けば吊し上げます」
だから
「五十嵐さんも、どうぞ気兼ねなくご飯を食べに来てください。難しいお話は出来ませんが、家族に言えない愚痴ぐらいなら聞きますから」
ふわりっと笑うAに、驚き、ふっと笑う五十嵐
「そうか・・・ありがとう」
「頭、でも気をつけて下さい、こいつめっちゃ気紛れなんで」
「トラくんのご飯作るのやめるよ」
「ごめんなさい」
「ははっ、本当仲が良いな」
その後も話が盛り上がり、五十嵐が会計を済ませる
「ご馳走さまです！頭！」
「おう、これからもこいつや、うちの者を頼む」
「ふふっ、喜んで」
「あ、そうだ」
店を出ようとした久我がAに振り返る
「さっき流されたけど、今厄介な奴がうちにいるんだ。俺も兄貴達もここを教える気は欠片もねぇし、こんな外れに来るとは思わねぇけど、気をつけてくれ」
「はい、わかりました。それがあったらトラくん達にご連絡します」
すると、Aは二人にオレンジと、黒の巾着袋を渡す
「はい、閉店間際の特別サービスです。とある人に頼まれて作ったわらび餅です。きな粉と黒蜜もついているのでお好みでどうぞ」
「わらび餅！やりぃ♪」
「いいのか？」
「今お抱えの悩みを解決する事は出来ませんが、少しぐらいの癒しになればと」
「ありがとう・・・Aさん」
「いえいえ」
―――――――――――――――――――
69)極道の幼馴染みと若頭と組長息子��→←67)極道の幼馴染みと若頭と組長息子
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
