100)月菊と京極組 ページ40
数日後、京極組の五十嵐、久我、一条、大園の4人が【月菊】に訪れた
「いらっしゃいませー」
そこには、変わらない笑顔で出迎えたA
そして兄である華太と、当事者でもある北岡がいた
北岡の姿を見た一条は目を見開く
「本当に、生きてた」
「ふんっ、残念だったな」
「こら、喧嘩を売るな」
バシッと北岡の頭を叩く華太は4人に軽く頭を下げる
「知っていると思いますが、Aの兄、天羽組の小峠華太です。別に疑う訳ではありませんが、妹に付き添う事を許して下さい」
「勿論だ」
食事の準備をしていたAは五十嵐を見る
「まずは、五十嵐さん、大園さん、お話をいいですか？」
「二人にか？」
「トラくんと一条さんはそこでご飯食べてて」
二人を奥の畳の部屋に案内する
残された久我と一条は食事が並んだ席に座る
「この面子を残すとか、鬼畜か」
「飯食って腹割って話せって事だろう・・・認識はしているが、まともに話した事ないからな」
「さて、どこから話しますかねぇ」
畳の部屋でAは引き出しから金色の月が描かれた綴り箱を取り出した
「大体の事は天羽組からの情報提供で知っている。君が影で手を回し、被害を最小限に止めてくれた事も」
「なぜ、そうまでして我々を・・・久我が君の幼馴染みだからか？」
「・・・・・・・・・・・・いいえ」
綴り箱を開け、一枚の写真を見せる
「これは？・・・・！！京極組長！？」
それは病に倒れ、亡くなった京極組の先代組長が写った写真だった
その横には今より幼さが残るAがいた
「先代組長、京極さんの最期の頼みだったからです」
「先代は、この店に・・・？」
「・・・覚えてませんか？私達、昔会った事がありますよ」
「「え？」」
「その頃、私はまだねぇ様、櫻子ねぇ様と雪子ねぇ様のもとで勉強中でした」
「櫻子、雪子って・・・夏目姉妹の事か！？」
五十嵐は以前浮かんだ事を思い出し、まさかっとAを見る
「あの時、夏目櫻子殿に付いていたお嬢ちゃん！？」
「はい、覚えていてくれて何よりです」
ニコッと笑うA
「京極さんは病で倒れる前までこの店に来てくれました。そして、彼は最期に私に頼み事をしました」
「頼み・・・？」
「・・・・・・“もしも、自分が死んだ後、京極組が道を外すようならば、容赦なく潰してほしい”」
一瞬、Aの目から光が消えた
「私は、貴方達京極組を跡形もなく壊滅させるつもりでした」
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
