98)京極組 若頭が取るケジメ ページ38
組長室で暫く話をしていると、和中がやってきた
「お話し中失礼します」
「おぅ、どうした？」
「門前に京極組の若頭、五十嵐が来ております」
「！」
「今、野田の兄貴が対応してますが、どうしますか」
組長はAを見る
Aはそれに気付き、頷いた
「わしが出よう。華太、お前さんも付き合え」
「わかりました。A、お前は、」
「和中、お前はAと隣の部屋にいろ。気になるんだろう」
「はい、ありがとうございます、とぅ様！」
嬉しそうに笑い、和中に駆け寄る
和中は優しい表情でそっとAの頭を撫でる
「心配したぞ」
「ごめんなさーい」
―――――――――――――――――
組長室に通された五十嵐
それを隣の部屋の隠し穴から見つめるA
「和中の兄貴、雛姉さん」
「どうした、北岡。じゃれあいは済んだのか」
「はい；；野田の兄貴に姉さんといろ、と言われまして」
「そうか」
土下座をする五十嵐
それを無表情で見つめるA
その時、彼はヒカリモノを抜いた
「なっ」
迷い無く、彼は自分の両手の小指を落とした
そして、そのままヒカリモノを自分の腹に突き立てようとした
身を乗り出した北岡を止めたのは、Aだった
「姉さん！？」
「大丈夫」
ガシッ！
「止めてくれるから」
華太が、五十嵐の腕を掴んでいた
「・・・止めて、良かったんですよね？」
「あぁ、恩人が見ている前で死を見せるのは気が引けるからな。もう良いぞ」
「？天羽、組長？それは一体、」
「失礼します」
扉が開き、和中が出てきて、その後ろからAが飛び出し、五十嵐の両手を手拭いで握る
「ごめんなさい、五十嵐さん。こんな試すような真似をして」
「Aさん？どうしてここに・・・！！北岡隆太！？」
死んだ筈の男の姿に驚きを隠せない五十嵐
「これは、どういう事だ・・・？」
「混乱するのも無理はない。けど、まずは医者だな。華太、連れていってやれ」
「はい、親っさん」
「五十嵐さん、詳しくは後日説明します」
戸惑う五十嵐を立たせ、目を合わせる
「あなた達京極組は、誰も殺してません。だから、命の対価を払わなくても大丈夫ですよ」
ケジメは、必要かもしれませんが
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
