97)真実と生きていた舎弟�� ページ37
「A、ちゃんと説明しろ」
「はーい」
Aは苦笑し、まだ床に座り込んでる北岡の頭を撫でる
「だから、ちゃんと私が説明するってば」
Aは組長の前にあった椅子に座るよう促される
その後ろに華太と北岡が立つ
「私がこの件を知ったのはねぇ様からの情報提供です」
「ねぇ様？」
「以前話した俺達を引き取ってくれた方の事です。名は“夏目 雪子”と“夏目 櫻子”。双子の姉妹で、今は横浜にある組織に属してます」
メキシコマフィアの事、京極組の事、北岡を助けた理由、助けた彼を隠していた理由を話した
「北岡さんを隠していたのは、負った傷が致命傷で、助ける為には横浜にいるねぇ様の仲間の力が必要でした。何より生きている事を知られれば今度はブラジル、メキシコマフィアから狙われる可能性があったので、ねぇ様の所にいるのが安全だと思ったから」
負傷した筈の目や、切り裂かれた腹、立てない程の傷を負った足
どれも問題ないように見えた
「とは言え、大切な家族を黙って連れ去ったのは事実。何も言わなかったのも私の責任です」
スッと立ち上がったAは、組長に頭を下げた
「勝手な事をし、申し訳ございませんでした。全ては私の独断で行った事、どうか、北岡さんを責めないで差し上げてください」
「・・・・・・・顔を上げろ、A」
組長の言葉に顔を上げる
「さっき華太が言ったように、誰にもケジメを取らせようとは考えていない。むしろ、こっちは感謝しているんだ」
「？」
「俺と京極組の久我が刺し合った時、止めたのはお前だろう」
華太はポンポン、とAの頭を撫でる
「富樫の奴が京極組の奴等に奇襲をかけられていた時、車を爆破させたのはお前の手の奴だろ？」
「・・・・・・・・・千隼さん、全部喋った？」
「あぁ、伍代にあらかた聞いた」
「むぅ・・・まぁ黙っててとは言わなかったし・・・私のミスか」
ぶぅー、と頬を膨らませる
「お前なぁ、反省しろ、反省」
無茶しやがって、と背後から膨らんだ頬を軽くつねる
「暴力はんたーい」
「暴力じゃねぇ、教育的制裁だ」
兄妹のじゃれあいに微笑ましくなる
「さーてと」
ガシッと北岡の肩を掴む野田
「事情は理解した、けど心配を掛けさせたてめぇは別だ」
「ひぇ」
「さぁ〜、向こうでお話しましょーね〜」
引きずられていく北岡は戻ってきた血の気が引いていく
「ね、姉さああぁぁん！！！助け(バタンッ)」
「？呼んだ？」
「気のせいだろう」
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
