92)京極組と羅威刃�� ページ32
落ちてくる速度そのままの勢いで城ヶ崎の銃を持つ腕に折り畳んだ番傘を振り落とした
バキッ！！
骨が折れる音と共に銃は転がり、瓦礫の隙間に入り込んだ
「ちぃっ！！」
その場を離れ、一条の前に立つ“彼女”に目を向けて笑う
「何故邪魔をする？お前と兄共には手を出さないと言っただろう、A」
「雛・・・ちゃん・・・？」
Aは持っていた番傘の先を城ヶ崎に向ける
「別に貴方が何をしようと私には関係ない。だけど、京極組には私が用があるの。先に潰されては困るの」
真っ直ぐ見つめ合う2人
「(あの番傘、ただの傘じゃねぇな・・・鋼鉄入りか。一撃で右腕が砕けた・・・ましてや、Aの戦闘の情報はねぇ・・・この一撃といい、迷いのなさ・・・やっぱりカタギじゃねぇな・・・)」
城ヶ崎が先に手を上げた
「わかった、A、お前に免じて今は退こう。お前の機嫌を損ねて、店を出禁にされては困るからな。また会おう」
恭しく一礼し、城ヶ崎は去っていった
「雛、ちゃん・・・どう、して・・・」
倒れる一条を支えて横たえる
「雛・・・奴等と、なんで・・・」
薄れ行く意識の中、ポンッと頭を撫でる手
「トラくん、大丈夫。もう眠っていて」
幼馴染みの優しい声を聞きながら、暗闇に落ちた
―――――――――――――――――――――――――
久我が目を覚ました時、そこには頭の五十嵐がいて、ホッとした様子で息をついていた
「頭っ、一条の兄貴は！？野島達は！？」
「落ち着け。残念ながら舎弟2人は爆発に巻き込まれて死んだ。けどそれ以外は重傷だが、命は助かった・・・・・俺が駆け付けた時、Aさんがお前らの手当てをしてくれていたんだ。彼女がいなければ、一条も、お前も危険な状態だった」
「！雛、あいつ大丈夫でしたか！？羅威刃の城ヶ崎と張り合ってたんっすよ！！」
「そうなのか？特に怪我をしている様子はなかったぞ。“自分は城ヶ崎を退かせただけ、詳しくはお前達に聞け”と言って去っていった。それから“おにぎりは退院した頃にまた作ってくる”といっていたぞ」
「あ、雛のおにぎり・・・・」
ガクッと落ち込む久我
「久我、Aさんは・・・・」
「え？」
「・・・いや、何でもない」
五十嵐は立ち去るAの様子を思い出す
〔Aさん？顔が赤いが、大丈夫か？〕
〔あぁ、平気ですよ。それより早く病院へ〕
顔の赤みは、まるで火傷のようだった・・・・
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
