88)二つの死闘 ページ28
〔京極組の相良と六車が奇襲を計画、数日内に決行予定。対象は――――――〕
その日、Aは貴凜町を訪れていた
日除けの番傘をさし、公園を歩いて、ある人物を探す
「あ！雛ちゃーん！」
「！」
見れば、猫のような女性が手を振っていた
「こんにちは、香鈴ちゃん」
「こんにちは！メロンパンを食べに来たの？」
手を繋いで歩く2人
「ウリくんにお願いがあって、」
「瓜生に？」
キッチンカーに近付けば、顔を出す瓜生がいた
「よぅ！お嬢ちゃん！」
「こんにちは、ウリくん」
あれ？と周りを見る瓜生
「お嬢ちゃん、おにーさんは？」
「にぃ様はお仕事だよ、今日は私1人」
「え゛」
今、Aの兄が所属する天羽組は京極組と対立している事は瓜生も香鈴も知っていた
この貴凜町でも喧嘩騒ぎがあった
「(京極組は善良な奴もいるが、外道が多い。中堅の地位で組織でも要である奴の妹、それも最近天羽組で大切にされている子が1人で歩いてたら・・・・)」
不穏な気配がする方を見れば、怪しい人影
「ウリくん、大丈夫だよ」
にっこりと笑うA
「私が強いの、知ってるでしょ？」
「お嬢ちゃん・・・」
「それより、お願いがあるの」
聞いてくれる？と首を傾げるA
瓜生は笑う
「あぁ、君の頼みなら出来る範囲で聞くよ」
――――――――――――――――――――――
その夜、瓜生はとある場所にいた
「おーおー、軍用車じゃねぇか。これで轢かれたら死ぬだろうが」
見れば、天羽組の富樫と、京極組の相良が争っていた
〔戦闘に入らなくていい、車を壊して、場所が分かるように目印を上げて欲しいの〕
Aとの話を思い返し、瓜生は持ってきたナイフでタイヤをパンクさせた
「あと、目印・・・・お、良い事思い付いた」
にんまりと笑う
「死ねええぇぇ！！富樫いいぃぃ！！」
「むうぅっ」
振り上げられた特殊警棒
けど、それが振り下ろされる事はなかった
ドゴオオォォンッッ！！！
爆音と共に上がった炎と煙
「な、なんだ！！？」
「さ、相良の兄貴いぃぃ！！車が爆発しましたああぁぁ！！」
「はああぁぁ！？なんでだよ！！」
すると
「富樫の兄貴いぃぃ！！」
走ってくる香月と飯豊
爆発の爆音と煙が目印になり、駆け付けたようだ
「チッ！！ここまでかっ、行くぞ鷹橋！」
「はい！」
重傷な体で走る2人
「兄貴！！」
「富樫の兄貴！！すぐに病院へ！！」
瀕死の富樫に駆け付けた2人、すぐに病院へ向かう
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
