85)大陸最強の殺し屋 ページ25
毎日寄せ集められる情報を整理しながら、変わらず店を開くA
「黒焉街に中国マフィアねぇ・・・」
京極組の情報の一つだった
「あら・・・」
そこに記されていた名前を見て、クスリ、と笑う
「今日辺り来るかな・・・」
炊飯器にお米をセットし、冷凍庫からあるものを取り出した
――――――――――――――――――――――
店を開いたのは夕方
仕事帰り、又は仕事前の腹拵えの常連客が訪れていた
客足が途切れた頃、1人の男がやってきた
「空いているか？」
「いらっしゃいませー、どーぞー」
赤茶の髪、チャイナ服を纏った男
彼はカウンターの席に座る
Aはおしぼりとお冷やを出す
「お久しぶりですね、元さん」
「あぁ、何年ぶりだろうな。元気だったか？雛さん」
「私がまだねぇ様達の所にいた頃・・・でしたか？」
「そうだな、この店の事は雪子さんから教えてもらったんだ」
2人は笑い合う
「今日のメニューは海鮮なのですが、どんぶりとお造り、どちらがいいですか？」
「ではどんぶりで頼む」
「はいなぁ」
Aは冷蔵庫から予め切り分けていたお刺身を取り出す
広めの木製のたらいから酢飯をどんぶりに入れ、その上にマグロ、サーモン、白身魚、ホタテ、イカ、甘エビ、ブリのお刺身を乗せる
その上に宝石のように輝くイクラを乗せて、醤油とわさびを添え、大きめのお椀に汁物を入れ、元へ出す
「海鮮ちらし寿司と、澄まし汁になります」
「これは美しいな・・・ありがとう、雛さん」
わさびを溶いた醤油をかけ、酢飯と刺身を口に運ぶ
「新鮮で良い味だ。酢飯も絶妙だな」
「フフッ」
「して、もしや京極組のオレンジ髪は君の言う“トラ”か？」
「そう！トラくん！元さん、トラくんの事苛めたでしょー」
「苛めたとは心外な！真剣勝負だったぞ。それに向こうの努力不足よ」
「ん、まぁそこは否定しない」
「おっと？意外とシビアなのだな？」
「トラくんはまだ世界を知らない。今まで内側でした戦っていなかったもの。これから色んな事を経験して、きっと強くなれると思う。元さんとの戦闘を糧にね？」
「・・・・・雛さんは、彼を信じているのだな」
「うん！だって、私の幼馴染みだもん！」
満面の笑顔に、元はフッと笑い、そうか、と呟く
「これからどこ行くの？」
「秘境を巡ろうかと思っている。今度来る時は手土産を持ってこよう」
「わーい、楽しみにしてるね！」
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
