81)常連の情報屋 ページ21
その夜、Aは早めに店仕舞いをしていた
今日はとある人を招待したからだ
裏口の扉がノックされる
「いらっしゃいませ、千隼さん」
「やぁ、こんばんは、雛ちゃん」
それは情報屋、伍代 千隼だった
裏口から店に入り、カウンターに座る
「君から連絡を貰った時は驚いたよ。いつもこちらがお願いする立場だったからね」
Aはおしぼりを出す
「何か飲みますか？」
「そうだね、お勧めを貰えるかな」
「はいなぁ」
Aは冷蔵庫から瓶を取り出し、グラスに注ぐ
「冷酒です。それから今日のメニューのキスの天ぷらです」
「ありがとう、頂くよ」
熱々の揚げたての天ぷら、ふわふわのキスの身とサクサクの衣
「うん、やっぱり美味しい。塩が良いね」
「よかったです、煮物も食べますか？今日は里芋で作ったんです」
「うん、貰おうかな」
「はいなぁ」
楽しそうに用意するAを見つめる伍代
食事を楽しみ、伍代が切り出した
「雛ちゃん、君がお願いしたい事は天羽組と京極組の事だろう？」
「・・・・・・・・・・・・・」
Aはエプロンで手を拭き、カウンターから出てくる
「千隼さんはどこまで知ってますか？」
「原因となったブラジルマフィアの事、天羽組の北岡隆太が行方不明な事、互いにルーキーを狙っている事、京極組の組長の行い・・・だけど、君ならお姉さんの伝で全部知っているんだろう？」
「・・・・・千隼さん、私ね、にぃ様が好きなの。だからにぃ様が大切にしている天羽組のみんなも好き」
Aは優しい笑みで話す
「だけど、それと同じぐらい幼馴染みの二人も好き。二人とも、私が裏の世界に入ってしまっても、変わらなかった。大切な幼馴染みだって言って仲良くしてくれた」
「そうだね、君達は俺らの目から見てもとても仲良しだったよ。犬猿の仲を通り越してね」
「・・・・・悪いのはただ一人だけ。私はこの抗争で無駄な死人を出したくない。みんなを守りたい。その為には、たくさんの目が必要なの」
笑みを消し、真っ直ぐ伍代を見つめる
「この、空龍街の外れだけじゃなくて、別の場所にも、他の街にも届く目が欲しい」
「・・・・・・・・・・・・・・」
暫く見つめ合い、伍代はフッと笑い、ポンッとAの頭を撫でた
「・・・？？」
キョトン、とするA
「俺はね、君の事が気に入ってるんだ、俺の知らない情報を持っているしね、良い協力者だと思っている」
82)常連の情報屋�□�←80）フリーターの幼馴染みと赤ん坊��
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
