75)天羽組と京極組と双子の姉達 ページ15
見れば、そこには月に光るハニーブロンドを靡かせる女性、櫻子の姿があった
その横には、北岡を担ぐ外人の男
「何者・・・？」
「・・・悪いわね、邪魔して・・・私の可愛い子のお願い事なの」
男が何かを足元に投げつければ、沸き上がる煙
「(煙幕っ)」
晴れれば、そこに誰もいなかった・・・・・・
「・・・・・どうせ致命傷だ・・・・助かったとしても、暫く動けないだろう・・・」
―――――――――――――――――――――
【月菊】の裏口の扉が開く
「！」
「お帰り、櫻ちゃん」
駆け寄ってきたAに櫻子は男が且つ担いでいる北岡を見る
「北岡さん・・・」
「どれ、雛ちゃん、手当しよか」
「はい、雪子ねぇ様」
奥の畳の部屋に布団を敷き、北岡を寝かせる
二人で手当していく
「ん、これぐらいならうちで大丈夫そうやな」
手慣れた様子で処置していく雪子
「横浜に連れていくから準備してちょうだい」
男にそう告げると、男は頷いて出ていく
「ねぇ様、どうして？」
「京極組の彼等に気付かせたいのでしょう？」
「・・・・・そう、ですね・・・・」
「そんなに悲しそうな顔をせんで。事が終わればまた戻って来たらえぇ。もしもがあればうちらがちゃんと動くから」
よしよし、と頭を撫でる
「・・・・ねぇ様、私・・・みんなを助けれるなんて思ってない・・・だけど、この抗争で誰も死なせたくない・・・だって、にぃ様達も、トラくん達も、何も悪くない・・・」
「・・・・・・・決して、不利にならないように動きなさい」
「！はい！ねぇ様！！」
「あのポンコツ殺し屋を脅、話をしておくから扱き使いなさい」
「ポンコツ殺し屋？おど？」
「ウリやよ、ウリくん」
「ウリくん！たまにご飯食べに来て、メロンパンくれますよ！」
「・・・・・あのポンコツ・・・」
「っ！！？」ゾワッ！！
「どうしたの？死龍？」
「な、なんか嫌な予感が・・・」
―――――――――――――――――――――――
その日のうちに、意識が戻らないまま北岡は空龍街を後にした
その翌日、華太が暗い表情で店を訪れ、北岡が殺された話をした
「(ごめんね・・・にぃ様・・・)」
真実を話せず、心苦しい
兄をソッと抱きしめ、心の中で謝る
悲しませて、ごめんね
苦しめて、ごめんね
事が終わったら、北岡さんと謝るから
いっぱい、怒られるから
最後は、笑って許してね・・・・
76)横浜の双子の姉妹→←74)天羽組と京極組と双子の姉達��
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
