71)とある兄貴と妹の秘密 ページ11
とある日の空龍街
小林 幸真はぶらり、と歩いていた
普通なら事務所に行き、受け持つ仕事をする所だが、気儘な性格ゆえに出勤時間もいつもバラバラ
すると、何かを見つける
「お茶ぐらいいいだろう？」
「すぐそこにいい喫茶店があるんだよ」
ナンパだった
この程度ならいつもなら気にしないが、今回はそういう訳にも行かなかった
男達がナンパしている相手は、
「・・・・・・・・・・・・・」
日除けの番傘を差し、いつも笑みを浮かべている顔に迷惑そうな雰囲気を醸し出している少女
白い髪に、和と洋が入り交じった服は彼女しか纏わない
小林はにんまりと笑って近づき、少女を抱き上げた
「！！」
「なぁにしてるんだよ、雛ちゃん」
「小林の兄様？」
小林は唖然とする男たちを見て
「うちの可愛い妹になんか用？」
「ちっ！兄貴連れかよ・・・」
何かを言って、去って行った
「ありがとうございます、兄様」
「いえいえ、これからお出掛けか？」
「いえ、終わって帰る所です」
抱えられたまま指差す方には、大きめなエコバックが地面に置いてあった
「じゃあ送ってく」
小林はAを抱えたままエコバックを掴み、歩き出す
「あら、宜しいんですか？お仕事は？」
「今きゅーけーちゅー」
「まぁ、ふふっ」
数少ない、自分に恐れを抱かずに話せる人
特にこの舎弟の妹はこうして抱えられながら目線が高くなった！とはしゃぐような子だ
【月菊】につき、小林はAを下ろす
「兄様、珈琲でも飲んでいきます？」
「いいの？」
「どうぞ」
鍵を開け、店に入る
カウンターの席に座れば、Aはコーヒーミルに豆を入れて回し始める
「豆から入れるの？」
「こっちの挽き立ての方が美味しいじゃないですか」
「ふぅん・・・・それ、俺がやってもいい？」
「えぇ、どうぞ」
そのまま渡せば、ゆっくりと回す
その間にAはお湯を沸かし、ドリッパーを用意する
「今日の飯は？準備しなくていいの？」
「今日は夜からの予定なんで。ゆっくりしてていいですよー」
挽き終わった珈琲を受け取り、ドリッパーに入れて、まず少量のお湯を全体にかけて蒸らす
数秒後、中心からのを書きながらゆっくりと注いでいく
珈琲の香りが広がる
「はい、どうぞ」
「ん」
カップを受け取り、口をつける
苦味の少ない、珈琲の旨味
「ん、美味い。上手だな」
「ふふっ、ありがとうございます」
Aも自分に淹れた珈琲を飲む
72)とある兄貴と妹の秘密�□�←70）極道の幼馴染みと若頭と組長息子��
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夢女子うさこ - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ尊い！！！！！ (2022年10月17日 21時) (
レス) @page30 id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
himari20051117(プロフ) - いつもありがとうございます！またの機会でいいので、守若の兄貴との絡みを見たいです！ (2022年9月21日 12時) (レス) @page22 id: b1a731d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年9月12日 12時
