40）極道の幼馴染みと舎弟達 ページ10
京極組に所属する極道、久我 虎徹はある人に電話をしていた
「そこを頼むよ、雛。俺、もう腹減って死にそう・・・むしょーにお前の飯が食いたいし、相良の兄貴に夜食買ってこいって言われちまってるし」
うん、うん、と相づちを打ち、パアァ！と表情が明るくなる
「おう！構わねぇよ！！すぐ行く！」
電話を切り、よっしゃ！とガッツポーズ
「兄貴？どうしたんですか？」
「なんじゃぁ、久我。疲れすぎて壊れたか」
「疲れてるけど壊れてねぇよ！野島！犬飼！飯行くぞ飯！」
「ええぇ！？事務所に戻らなくていいんですか！？」
「相良の兄貴に夜食買ってこいって言われてんだよ、良いから早く行くぞ！あいつの気が変わる前に！」
「「あいつ？」」
車に乗り込み、軽く飛ばしながら、【月菊】にやってきた
嬉しそうに中に入る
「雛！」
「いらっしゃいませー」
そこには、白い髪の少女がニコーッと笑っていた
「兄貴、ここがいつも行ってる店ですか？」
「そっ、幼馴染みのA。雛、こいつら俺の舎弟、野島と犬飼」
「初めまして」
「初めまして！兄貴の幼馴染みがこんな可愛い女の子なんて、意外ですね！！」
「どういう意味だてめぇ・・・雛！」
「はいはい、出来てますよー」
用意していた三つの丼を出し、上からソースをかけ、山わさびを乗せる
「はい、余り物ですけど、ローストビーフ丼です」
コロコロしたローストビーフの切れ端を沢山乗せた丼だった
「余り物！？これが！？」
「明日のお通しにする予定だったものですから」
おかげで明日のお通しがなくなったーと呟きながら付け合わせのサラダを出す
「あ、余り物には見えん！美味そうじゃぁ・・・！！」
「どうぞ召し上がれ」
「「「いただきます！！」」」
三人の若者は勢いよくローストビーフ丼を掻き込む
「うま！この絶妙でローストビーフが柔らかい！！」
「タレと山わさびが合うんだよなぁ！」
「こんな美味いもん初めて食べたぞ！！」
「あらあら」
楽しそうに見ながら、何かを作っているA
「何作ってんだ？」
「にぃ様の所のお夜食ですよ。ついでにトラくんの所にも作ってあげます」
「やりぃ！」
「それ、おいなりさんですか？」
「そうですよ、にぃ様の所の兄様のご希望です」
「にぃさまの所のあにさま？」
「あぁ、こいつの名字、小峠だから。天羽組の小峠 華太の妹」
「「はああぁぁ！！？」」
兄貴分の爆弾発言に驚愕する二人だった
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黄昏 - 妹ちゃん、格好いい!!GetBackers -奪還屋-に出てくる風鳥院花月みたいです。 (2022年7月12日 2時) (
レス) @page9 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
朔間 四季(プロフ) - 最高です！！最後の姉さんとおやっさんの部分は面白くて吹き出してしまいました！！ (2022年7月10日 20時) (レス) @page6 id: 3b4222ad58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年7月9日 1時
