34）極道の兄と癒しのご飯�� ページ4
台所に向かう程、濃くなる香りには覚えがあった
「A！！！！」
「うおぉ！！？小峠の兄貴！！？姉さん！！マジで来ましたよ！！」
「ね？誘われてきたでしょ？」
そこには、別の仕事をしている筈の北岡と、最愛の妹の姿
「二人とも、何故ここに・・・」
「とりあえず、にぃ様？」
椅子に座らせられる華太
その前に出されたのは、大きめの野菜と肉が入ったカレーライス
「言いたい事は後で言うのでまずは召し上がれ？」
ぐううぅぅ〜
仕事が、と言いたかったが、目の前に出されたそれは許さなかった
「・・・・・いただきます」
疲れ果てている華太は何も考えずに食べる事にした
ゴロゴロした具材が歯応えがあって、程よい辛味が食欲を掻き立てていく
「うめぇ・・・・」
「あっれー？雛ちゃん？」
「A、なんでここに・・・」
「やっぱりお前だったか」
三人の兄貴もやってきた
Aはニッコリと笑い、カレーライスを差し出す
「食べますか？」
「「「食べる」」」
迷いなく頷いた
「あ！速水！お前ちょっと手伝え！！」
「え！！？俺も食べたい！！手伝ってたら絶対になくなりますよ！？」
勢い良く食べ始める兄貴たち
「沢山あるから大丈夫だから手伝え」
「そんなぁー！！」
泣きながらカレーライスを配る速水
みんなに配るA
中には阿久津と組長もいた
みんなが満足するまで食べた頃、Aは華太に近付いた
「お腹いっぱいになりました？」
「あぁ・・・A、なんでここに」
「満腹になったら次は決まっているでしょう？」
そろっと華太の背後から抱きつき、首に腕を回してニコニコと笑う
「え？A・・・・・・・」
意識が遠退き、ガクンッと倒れる華太をAが支える
「お休みなさい、にぃ様」
「あ、落ちた」
「げ・・・容赦ねぇ・・・」
くるっとこちらを見るAはニッコリと笑い
「寝かせて欲しい人、いる？」
『勘弁してください』
あら、冗談なのに、と笑うA
――――――――――――――――――――――――
数時間後
仮眠室で目を覚ました華太
「(何か、頭がすっきりしたな・・・)」
枕元にあった眼鏡をかけ、仮眠室を出ると、事務所のソファーで兄貴たちと、妹の姿を見付ける
「お、起きたか〜？カブトォ」
「も、申し訳ございません！仕事終わってないのに・・・A！話は聞くから強制はやめてくれ」
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黄昏 - 妹ちゃん、格好いい!!GetBackers -奪還屋-に出てくる風鳥院花月みたいです。 (2022年7月12日 2時) (
レス) @page9 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
朔間 四季(プロフ) - 最高です！！最後の姉さんとおやっさんの部分は面白くて吹き出してしまいました！！ (2022年7月10日 20時) (レス) @page6 id: 3b4222ad58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年7月9日 1時
