56)極道と夏祭り�� ページ26
「お、射的だ、雛ちゃん、何か欲しい？」
Aを下ろし、お金を払って球を貰う
「んー・・・」
「とりあえず全部取るかぁ」
早撃ちを得意とするだけあって、小林は景品を次々と落としていく
「・・・・・・・・・ぁ・・・」
「？」
華太はAが見る方を見ると、そこには白いウサギのぬいぐるみ、青い目をしていた
「あれか・・・」
「にぃ様？」
華太が射的を手にする
「カブトォ、外したらグリンな？」
「は、はいぃっ！」
ポンッと手が置かれた肩がミシミシ言っている気がする
「ほらよ」
ポスンッとAに渡すぬいぐるみ
「・・・・・・・・・・・・・」
ジーッと見つめるAに？が浮かぶ兄達
「違ったか？」
「ううん、嬉しい！！ありがとう！にぃ様！！」
ギュー！とぬいぐるみを抱きしめ、満面の笑顔を向けるA
華太はフッと笑い、頭を撫でる
すると何かを感じ、目を向ければ、こちらを伺うように見る数人の男
正しくは、見ているのは華太の目の前にいるA・・・・・
「華太」
ポンッと肩に置かれる手に顔を上げる
「和中の兄貴・・・」
「今日のお前の仕事はAと共に祭りを楽しむ事だ。こちらの事は俺に任せておけ」
「Aに悟られんじゃねぇぞ」
「雛ちゃん、俺らちょーと行ってくるな」
三人が人混みに消えた
「兄様達、どうしたの？」
「知り合いを見付けたから挨拶してくるって言ってたぞ、雛、人が増えてきたからはぐれるなよ・・・・・って」
「わ、わ、わわわっ、にぃ様ぁ〜・・・・」
振り向けば、人に流されていくAの姿
「雛！！」
華太は慌てて人をかき分け、駆け寄ろうとするが、人混みを抜けた先に、Aはいなかった
人混みに流されるA
「っ・・・・・」
青ざめていく表情、込み上げてくる吐き気に口元を押さえる
「(にぃ様・・・っ！)」
ぬいぐるみを抱きしめる
「あっ！」
誰かにぶつかり、倒れる体
けど、地面にぶつかる事はなく、軽々と抱えられた
「え」
「大丈夫かい？雛ちゃん」
小柄な自分を軽々と抱える男
「シゲくん？」
伊集院だった
「顔色が悪いね？人混みに酔ったかな？もう抜けるから」
伊集院はAを抱え、人にぶつからないように歩き、屋台の隙間から人混みを抜ける
「大丈夫かい？」
「ありがとう、シゲくん」
「まさか、一人じゃ・・・ないよな？」
「にぃ様達と一緒・・・・・・・あ、はぐれちゃった・・・・」
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黄昏 - 妹ちゃん、格好いい!!GetBackers -奪還屋-に出てくる風鳥院花月みたいです。 (2022年7月12日 2時) (
レス) @page9 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
朔間 四季(プロフ) - 最高です！！最後の姉さんとおやっさんの部分は面白くて吹き出してしまいました！！ (2022年7月10日 20時) (レス) @page6 id: 3b4222ad58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年7月9日 1時
