41）極道の幼馴染みと舎弟達�� ページ11
「あああ、兄貴！！兄貴達に殺されませんか！！？」
「天羽組とは敵対しておるんじゃろ！？」
大慌てな二人に対し、にこやかなAと、何ともないと言うように気にしない久我
「あら、ここでは組織は関係ありませんよ」
「心配いらねぇよ、一条の兄貴や相良の兄貴達も行きつけだからな。つぅか、いつから華太さんの所の兄貴達を“あにさま”だなんて呼ぶようになったんだ？」
「えっと・・・成り行きで？」
「へー・・・・」
食後のお茶を口にする久我はニヤリ、と笑い
「じゃあうちの兄貴達も“あにさま”って呼ぶか？喜ぶと思うけど」
「嫌です、にぃ様の兄様じゃない」
すんっと真顔で両断された
「いや、そんなに拒否らなくても・・・；；」
「さ、流石極道のお兄さんを持っているだけあって、ハッキリとした物言いですね」
妹みたいで可愛くて美味い飯を出してくれる、と自慢する兄貴達に少しだけ申し訳なく思った久我だった
そしていなり寿司を作る手は全く止まらない事に「すげー」と犬飼が感心していた
少し談笑をし、さて、と立ち上がる久我
「そろそろ兄貴達が痺れを切らす頃だから行くか」
「そうですね！」
「はい、トラ君」
保存容器に積めたいなり寿司を袋に入れて渡す
「サンキューな！また今度飯食いに来るから！」
「今度は時間内にいらしてください」
「何時からやっているんだ？」
「時間は決まってねーぞ、ここ。全ては雛の気分だ」
「え・・・・」
会計を済ませ、じゃあな、と手を振って出ていく久我
二人もご馳走さまでした！と頭を下げ、追いかけた
「またのご来店をお待ちしております」
三人を見送り、暖簾を片付ける
「A」
「あ、和中の兄様。お待ちしておりましたよ」
やって来た金髪の男、和中は先程出てきた三人が去った方を見つめる
「今の、京極組か」
「はい、幼馴染みです」
置いておいた袋を持ってくる
「新規気鋭な極道だと聞く・・・だが外道もいる」
「連れてきたらただで済ませませんから。はい、ご希望のいなり寿司です。にぃ様達の分もありますから」
「ありがとう、A。急にすまなかったな」
「いえいえ、この前“お片付け”を手伝ってくださったお礼ですよ」
ポンポン、と頭を撫でる
「何かあればすぐに連絡をするように」
「はい、ありがとうございます、和中の兄様」
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黄昏 - 妹ちゃん、格好いい!!GetBackers -奪還屋-に出てくる風鳥院花月みたいです。 (2022年7月12日 2時) (
レス) @page9 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
朔間 四季(プロフ) - 最高です！！最後の姉さんとおやっさんの部分は面白くて吹き出してしまいました！！ (2022年7月10日 20時) (レス) @page6 id: 3b4222ad58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2022年7月9日 1時
