【文豪ストレイドッグス】闇に咲く雪桜・陸

60）武装探偵社の姉とポートマフィアの妹 ページ2

アンの部屋で再会を喜ぶ探偵社

「あはは、本当に仲のよろしい事。羨ましいですねぇ、独歩くん」

「か、からかわないで下さいっ、雪子さん！」

にこにこと笑いながら敦たちの前に立つ

「君らと会うのも初めてですね」

「えっと・・・貴女は・・・？」

「うちは雪子、夏目 雪子。君と同じ武装探偵社の一人」

よろしく、と笑う

「泉 鏡花」

「中島 敦です！・・・・夏目・・・え？夏目？」

「おや？勘の鋭い子ですねぇ？」

ふふっと笑う

「雪子さんはAさんの双子のお姉さんだよー！」

乱歩が暴露

「え・・・ええぇぇぇ！！？だ、太宰さんのお師匠さんのお姉さん！！？」

「そう言えば、うち櫻ちゃんの弟子くんに会った事ないですね？」

「おや？そうなのかい？」

意外だね、と驚く与謝野

「Aさんとは連絡取っているんでしょ？」

「勿論、だから、ぜーんぶ知ってますよ」

フッと閉じている目を開き、妖しい笑みを浮かべる

「さぁ・・・“過去に囚われた哀れなお人”をどうにかしないといけませんね・・・」

「？それって、どういう・・・？」

「独歩くん、君は晶子ちゃんの治療を受け次第、他の二人、賢治くんと潤一郎くんの捜索」

「わかりました」

「乱歩くんは敵の術中にいる人らを二つに分けてください。それが上手く行ったらあの“お人”を連れて来てください」

「合点承知ー！」

「さて、敦くん達」

「はい！」

雪子は元気ですね、と笑う

「君には大変な思いをさせるけど、頑張って下さいね」

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「夏目 雪子、私の双子の姉であり、武装探偵社の隠し玉」

港で海を見ながらAは優しげに笑う

「その存在を知っているのはお父様とその弟子である諭吉さんとリンタロウさん、それから探偵社の設立メンバーである乱歩達数人だけ」

「なぜ、隠していたんだ？」

「さぁ？雪は私よりもずっと未来を見る子だから私にもわからないわ」

その言葉に軽く目を見開く織田とジイド

「お前より・・・？」

Aはフフッと笑う

「私が“暗殺者”なら、雪子は・・・・・」

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