8)初めてのお仕事 ページ10
事務所に戻れば、依頼人らしき金髪の女性がいた
谷崎が応対し、その後ろから覗き込むようにいるナオミたち
そしてAは?を浮かべながら真似する
「美しい人だ・・・」
「は?」
国木田に奥へ引きずられていった太宰
「??」
「みやちゃん、いつもの事だから気にしなくて大丈夫ですわ」
「ん」
「・・・・それで、依頼なんですけど」
「(あ、気にしないんだ)」
女性は写真や地図をテーブルに置く
自社ビルの付近でたむろする怪しげな人々を追い払う為に証拠を集める内容だった
「じゅんくんと、私・・・」
「然程難しい事でもないからな。谷崎がいれば大丈夫だろう」
「兄様が行くなら私も行きますわ!」
「イテテテ!!折れる!ナオミ!折れちゃう!!」
国木田の言葉に頷くA
太宰は頷く度に揺れる長い白い髪が目についた
「・・・・・・・・・・・・・」
引き出しから何かを取り出し、Aの背後に立つ
「みやちゃん、ちょっと髪触るよ」
「?」
髪をまとめ、赤いリボンでくくった
「よし、可愛くなった」
「・・・・・・・・・・・・」
不思議そうなAは恐る恐るという様子で髪に触る
「こんなに長いと汚れたりして邪魔になるからね。だからと言って切るなんて勿体無いし、こうして縛るといいよ」
「おや、似合ってるじゃないか」
「どんな髪型にしても可愛いですわ!」
みんなに褒められ、ムズムズとした感覚になる
「えっと・・・あり、がとう・・・ございます・・・・」
はにかんだ笑顔に全員が顔を反らす
『んん゛っ(可愛い!!)』
「???」
ーーーーーーーーーーーーー
谷崎兄妹と依頼者である樋口と共に外に出たA
他愛ない話をしながら、樋口の案内でビル裏の路地へ
「?樋口さん、本当にここですか?何かの取引をするにしても、ここは逃げ場が・・・」
「えぇ、間違いありません・・・・あなた方を嵌めさせて頂きました」
カシャッと構えられる銃器
「!!!」
銃弾の嵐が三人を襲った
「・・・・・・え・・・・」
「・・・大丈夫・・・?にい、さま・・・」
血を流しながら倒れるナオミ
「な、ナオミ!!!ぁあっ、ど、どうしよう!!?Aちゃん!!止血帯持ってる!?いや、探偵社に運ばなきゃっ!!」
動揺する谷崎に、樋口は銃を突きつける
「あなたが戦闘系の異能力者ではない事は把握済みです。健気な妹君の後を追っていただきます」
「・・・あ゛?」
雰囲気が変わる谷崎
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しの - とても読みやすくて好きです!夢主ちゃん可愛い...他作品の更新で忙しいかもしれませんが、こちらの作品の更新もぜひ!!待ってます!! (2023年3月26日 16時) (レス) id: 47a7886cb6 (このIDを非表示/違反報告)
きんぴらごぼう☆(プロフ) - 面白すぎて一気見しちゃいました!続きまってます! (2023年3月25日 7時) (レス) id: c534bb58ca (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きをください…まじで (2023年2月28日 23時) (レス) @page36 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
琉亜 - て (2023年2月24日 2時) (レス) @page36 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
yukihina(プロフ) - 始めまして!呪術廻戦とのコラボ面白いです!!普通に作品として沢山読みたいです!!! (2022年12月31日 5時) (レス) id: 6f965a4945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水琴 | 作成日時:2019年9月28日 19時