コラボ【呪王の受肉の兄と宝石色の虎の妹】 ページ31
〜得体のしれない何か〜
私は、何を生んだ・・・？
器を生む為に子を孕み、双子の男女が生まれた
男の方は上手く器として生まれた
その後に出てきた女はおまけ程度の筈だった
大きく開かれた瞳は、まるで朝焼けを閉じ込めたような宝石色で、非力な赤子
なのに、その背後に強大な何かを感じた
唸る得体の知れない影
「っ・・・・」
背中に冷たい汗が流れる
「大丈夫？」
「！！」
声を掛けられ、ハッとする
気がつけば影は見えず、寄り添って眠る双子の姿
「(気のせい、だったのか・・・？)」
そこにはあどけない赤子
「(たかが、赤子に恐怖を感じる等、あり得ない・・・)」
育ててみれば、普通の子供で、いつ日か感じた恐怖の事は忘れていた
〜正反対な双子〜
学校には有名な双子の兄妹がいる
兄の名は“虎杖 悠仁”
怖いもの知らずで、並外れた身体能力を持つ男子
ハキハキしていて、誰にでも優しく周りに好かれている
妹の名は“虎杖 A”
活発な兄とは逆で物静かなのんびりとした女子
ふわふわとした雰囲気と兄と同じく誰にでも優しく周りに好かれる
「みやー！お待たせー！」
校門前にいたAに駆け寄る悠仁
Aの手には小さな花束があった
「・・・・終わった・・・？」
「おぅ！勝ち取った！ごめん！面会時間遅くなるから走るぞ！」
「ん・・・」
悠仁はAを抱えて走り出す
後ろから何か呼ばれた気がしたが気にしない事にした
病院につき、病室に向かえば祖父がいた
2人は入院中の祖父のもとに学校帰りに寄るのが日課だった
棚を開けて整理する悠仁と、持ってきた花を花瓶に生けるA
「悠仁、A、最期に言っておく事がある・・・お前達の両親だが」
「いいよ、興味ねぇから」
「・・・・・・・・・・・・・・」
ばっさり切り捨てる悠仁と2人を見るA
言い合って口喧嘩するのはいつもの事
「・・・悠仁、A・・・お前らは強いから人を助けろ」
「？」
「手が届く範囲でいい、救える奴は救っとけ。迷っても、感謝されなくても、とにかく助けてやれ」
祖父はAの頭を撫でた
「お前らは大勢に囲まれて死ね。俺みたいにはなるなよ」
「・・・・じいちゃん・・・・？」
「・・・・・・・悠ちゃん・・・」
返ってこない呼び掛け
Aは悠仁を見て、寂しそうに、ゆっくりと首を横に振った・・・・・
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しの - とても読みやすくて好きです！夢主ちゃん可愛い...他作品の更新で忙しいかもしれませんが、こちらの作品の更新もぜひ！！待ってます！！ (2023年3月26日 16時) (
レス) id: 47a7886cb6 (このIDを非表示/違反報告)
きんぴらごぼう☆(プロフ) - 面白すぎて一気見しちゃいました！続きまってます！ (2023年3月25日 7時) (レス) id: c534bb58ca (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きをください…まじで (2023年2月28日 23時) (レス) @page36 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
琉亜 - て (2023年2月24日 2時) (レス) @page36 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
yukihina(プロフ) - 始めまして！呪術廻戦とのコラボ面白いです!!普通に作品として沢山読みたいです！！！ (2022年12月31日 5時) (レス) id: 6f965a4945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2019年9月28日 19時
