1センチ ページ31
...pppp
静かな廊下で着信音が鳴り響いた。
"剛典くん”
「え?」
こんな時間に何の用だろ。。
「もしもし、、?
ど、うしたの?」
剛典「A元気にしてるかな?って」
「...元気、だよ。
変わらないから、心配しないで」
剛典くん、私全然元気なんかじゃない
剛典「そっか。
あんな話急にしてごめん
傷付けてたらごめん。
...もし、Aが辛そうだったら
俺が助けに行こうかなって思ってたけど
...大丈夫そうだね?」
本当は助けに来て欲しい。
「気使わせてごめんね
...大丈夫だよ。
心配してくれてありがとうね」
剛典「...そっか、急に電話してごめんね
また電話する。
おやすみ」
...
電話してた時は気が楽だったのに
切れた瞬間身体に重みがかかった。
「...剛典くんに、助けに来て欲しいな。。。」
.
.
.
『...だったら、助けに来てもらえよ。』
「...玲於くん?!!」
声のした方をみると書斎から玲於くんが顔を出して
鋭い目でこっちを見ていた
玲於「助けてもらえよ兄貴に
俺はもう何にも言わないから。」
そう言って大きな音をたてて書斎のドアを閉めた
「玲於くん!!」
やってしまった。
この一瞬でカーテンが閉まっていた私達の心には厚い壁が出来た。
これは私が悪い。
あくまでも私と玲於くんは夫婦なんだ
心が通い合ってなくても
健全な夫婦なのに
...なんで、剛典くんの名前なんか出しちゃったんだろ
ピーンポン
『宅急便です!』
「玲於くんなんか頼んだのかな。」
パンク寸前の頭を抱えて玄関に向かった。
・
・
・
「すいません、
荷物なんですk...
なんで。。。」
剛典「やっぱり、元気じゃないでしょ?」
「剛典くん!玲於くんに怒られるから」
剛典「じゃあさ、
...玲於に見つかる前に逃げちゃおっか。」
「え。。。」
剛典「"A助けに来たよ”」
やだ、
この言葉でなんで身体が軽くなるのだろう...?
私の気持ちがまた1センチ動き始めた
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佐野濱典中毒(プロフ) - 個人的に、主人公ちゃんが傷心MAXのときに、剛典くんから電話あってからの、宅配の人になりすまして、迎えに来てくれたとこが1番好きです!(岩ちゃん推しでもあるので(><))でも最後HAPPYENDになれて良かったです!(≧∇≦) (2018年7月8日 17時) (レス) id: 4565b65725 (このIDを非表示/違反報告)
佐野濱典中毒(プロフ) - この作品大好きで毎回更新されるのを楽しみにしてました!完結してからもちょくちょく読んでました!他にももっと美琴さんの作品読みたくなりました!これからも待ってます! (2018年7月8日 17時) (レス) id: 4565b65725 (このIDを非表示/違反報告)
スカイベリー - 完結おめでとうございます!!本当に面白くて、毎回更新楽しみにしてました!もっと美琴さんのお話読みたくなっちゃいました!本当に最高のお話でした! (2017年7月11日 21時) (レス) id: 436e5e254b (このIDを非表示/違反報告)
ホノレオ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後玲於くんと両思いになって、幸せになれてほんとよかったです!!!最高でした!!! (2017年7月9日 7時) (レス) id: 4565b65725 (このIDを非表示/違反報告)
とられお(プロフ) - 神すぎます!最高でした!すごく面白くて、更新されるのをいつも楽しみにしてました! (2017年7月8日 22時) (レス) id: 4df0a26f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美琴 | 作成日時:2017年4月12日 19時