私達。結婚しました

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「...」





剛典「奪ってほしいなら俺がさらってくよ。Aのこと」




「...そんな事したら、どうなるか分かってんのかよ」






剛典「勿論。




北条グループにズタズタにされる

そして、親父にもズタズタにされる。





もし連れ去るんだったら海外にでも逃げようかな




とかおもってるよ。







...俺はそれなりの覚悟があるから


だから、お前なんかより何倍もAを幸せにする自信がある。」









「...勝手にしろ。」







剛典「そ。



俺はもっといい返事期待してたのに。」







そう言って兄貴は１枚の札をテーブルに置いた






剛典「じゃ、次Aの事傷付けたら連れ去るから。」






"カランコロン”






『ありがとうございました。』








マスターの声でハッと我に返った






「俺、、、ヤバイこと言った。」




急いで兄貴を追い掛けようと席を立つと





『連れ添いさんは店に入る前にタクシーを呼んでらしたので
もう、帰られたとおもいますよ』







「嘘だろ...。」






兄貴は最初からこの話をする事を知ってたんだ






「...こんなの彼奴の方が上手じゃねぇかよ。」







俺は一瞬で負けた気がした。






「...マスター、おかわり。」





ウォッカを飲み干した。







「マスター、俺が酔ったらここに電話して迎え来てもらって




...俺の奥さん。」






今日は酔ってAに迎えに来て貰いたい気分だった。

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