検索窓
今日:26 hit、昨日:53 hit、合計:562,249 hit

反撃12 ページ14

貴方side

『…』

降「…」



車の中で、私たちはずっと無言だった。





でも、無言でも、零は私の手から自分の手をどけようとはしない。




むしろ力ずよく握っている。









『……』




私は赤井さんの家に行く時に零に酷いことを言ったと思う。




《しばらく、話したくない》





それは零にとって、どんな風に受け取られたのかは分からないが、赤井さんのお家について、お風呂を借りたあと、赤井さんに言われた









赤「君は、君が思っている以上に、彼に愛されているようだ」









携帯を見れば、不在着信25件、メッセージ52件









《零くん: 今どこにいる》



《零くん: ちゃんと話がしたい。返信をくれないか》



《零くん: A、心配だから、返信をくれ》









そんなメッセージさえも、実は凄く嬉しい。


あんなことを言ったけど、零にただ、少しでも私を見て欲しかっただけだった。






帰ってきた時に香る他の女の人の匂いも、忙しくて私と会話してくれないのも正直、私は寂しい。









降谷「悪かった」









『えっ…あ……ぃゃ…』






零がこんなにすぐ謝ってくるなんて思っていなかった。


私は自分の言った話したくないの言葉に縛られ、なかなか話せないでいた。





それを分かってか、零は繋いでいた手に力を込めて、




降「そんなに、俺と話をしたくないか?」



そんなわけない。



降「俺は、もうお前のそばにいてはだめか?」



『そんなわけないっ…』









そう言うと、思いっきり引っ張られて気づけば零の腕の中にいた。









車はいつの間にか止まっていた。









降「おれは、お前がおはようも、行ってらっしゃいも、名前を読んでくれなくなって、すごく不安だった」









降「Aが、出ていった時、すごく後悔したんだ。お昼もお弁当じゃなくて、まともに仕事もできなかった」









零が正直に言ってくれたことに、私は、









『私、私は…ただ、零が忙しいの分かってたけど、ほかの人の匂いとか……わたしに、か、構ってくれないから…不安になって赤井さんにたのんで、嫉妬してもらおうとしたの』





私も、正直に話した

反撃13→←反撃11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (800 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2690人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふわる(プロフ) - 面白かったです!とても満足感を得られました! (2022年4月17日 10時) (レス) @page7 id: ad8fde57f0 (このIDを非表示/違反報告)
Ruka(プロフ) - 終わっちゃいました、、、 (2018年9月29日 16時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - 続きを楽しみにしています!ぜひぜひ更新をお願いしたいです…!! (2018年9月28日 0時) (レス) id: c9e037f993 (このIDを非表示/違反報告)
田中。(プロフ) - あか、、あかいさんんんっとっても面白かったです (2018年8月17日 3時) (レス) id: 5058f9d3eb (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わっふーい (2018年8月10日 12時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神子柴 | 作成日時:2018年5月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。