任務 ページ7
太「君は…肢体窃盗犯だね?」
「あぁ、そうさ。俺が肢体窃盗犯って呼ばれてるやつだ。」
口角を上げ愉快そうにそういう肢体窃盗犯。
何を考えて笑っているのかは全く分からない。
敦「どうして…どうして腕や足なんか盗むんだ…!」
「くくく…何を言ってるんだ?俺たちは盗んでなんかないさ。」
敦「?!どういうことだ」
「君らは知ってるかい?『女神の肢体』というものを。」
敦「女神の…肢体…?」
聞いたこともないワードに眉をひそめる敦。
太「『女神の肢体』
様々な理由で腕や足を無くしてしまった人に極稀に手に渡る幻の義手、義足のことさ。」
敦「幻の…」
「そうさ、女神の肢体はつけると無くす前の自分の腕と全く同じ腕になる。骨だけじゃなく血管、神経すらもつながる。」
敦「ほんとに…そんなものが?」
太「そう。そんな都合のいいもの信じられない。しかもそれを手に入れた人間はほんとに稀で、手に入れたとしてもどう手に入れたのか、誰から貰ったのかも教えないらしい。」
「女神さ!女神のように美しい女が与えてくれたんだ!拝みたくなるぐらいに神々しいらしいんだ!俺らはその顔を一目でも見てぇんだよ。そのためにはより多くの肢体が必要だ!」
狂気の目で興奮した様子で笑っている窃盗犯。
敦「そのために肢体窃盗を…?!」
「そうだ。女神はいつ来るか分からねぇ。女神に助けてもらうためには生贄が必要だ。たくさんの肢体を捧げ、そしてその姿を見してもらうんだ。」
太「…どうして確信がないのに、そこまでするのだい。」
「何を言う。女神はいる。俺はその女神の肢体を授かった奴をこの目で見た!」
「「!!」」
「あの時のあいつの表情。俺も見たい。一目だけでも。この目で見てぇんだ!!」
「さぁ!お前らのその腕、いただこうか!!!」
そう言った瞬間。
敦の後ろ。
目をギラギラと輝やかせた数十人が襲い掛かる。
太「敦君!!」
予想外のことに反応が遅れる敦。
敦「うわああああああああああ!!!!!!!!!!!」
敦の片腕が、血を飛ばしながら転がっていく。
「あははははははっはははっははははははははっははははは!!!!!!!!!」
太「敦君!!異能力で治癒するんだ!!」
「次はお前だよっ!!!!!」
太「っ!!」
敵はぞろぞろと出てくる。
太「こんな人数、どこからっ…?!」
ガスッ
人数の差がありすぎる、私だけでは歯が立たないっ!
そう思いながら、太宰は意識を手放した。
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ミコール(プロフ) - すみません、バグか何かで編集ができなくなったので全く同じ小説を作り直します。題名もこのままに致しますのでそちらをこれから読んでくださるようお願いいたします。本当に申し訳ないです… (2018年10月21日 21時) (レス) id: 20d2710782 (このIDを非表示/違反報告)
ミコール(プロフ) - イゼッタさん» !ありがとうございます!少しずつになりますがこれからもよろしくお願いします。 (2018年10月20日 1時) (レス) id: 20d2710782 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - がんばって (2018年10月15日 2時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミコール | 作成日時:2018年8月8日 0時