君を追いかけて (ページ4)

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気がついたら朝だった。
あのまま寝てしまったのかと思ったが私は今制服を着ていない。
それに一昨日切ったはずの爪がかなり伸びている。
一体どういうことなのか頭が追い付かずにいると下からお母さんの声が聞こえてリビングに向かうとなぜか２週間前見たニュースがやっている。
お父さんが読んでいる新聞も２週間前の日付が書かれている。
早く支度しなさいとお母さんのいつものお決まりの小言が聞こえているがそれどころではない。
「お母さん、今日って何日？」
恐る恐る聞くとお母さんはいつも通り普通に２週間前の日付を答えた。
これが全て変な冗談じゃないのなら
夢じゃ無いのなら

きっと夏海は今生きていて、２週間後に自ら命を断つ。

と考えてみたものの
馬鹿らしい。そんなことあるはずがない。これは夢だ。
そう思うはずなのにやけに現実じみていて、夢にようにおかしなところはない。

「いつまでもぼさっとしてないで早く支度しなさい！」
悶々と考え込んでいたらお母さんにしかられてしまった。
そうだ、学校へ行けば夏海が居るか居ないかで本当に２週間前なのか夢なのかが分かる。
私は大急ぎで学校への支度を済ませ朝御飯も早々に学校へと駆け出した。