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今日は始業式だ

同じクラスだから林ちゃんと学校に行けば会える

そう思うだけで学校までの遠すぎる道のりもいつもより楽しく登校できる

どこかそわそわしながら学校に着き、教室でいつも仲いい友達グループにおはよ、と声をかける

みんながそれぞれにおはよーと返してくれるけど私は林ちゃんのおはよ、が一番嬉しかったかも知れない

私がいつも仲良くしてるグループは私を含め6人でその中でも林ちゃんと佐藤ちゃんという子の三人でいつも一緒にいる

私は、というより私達の学校は何かと抱き付き魔が多い

すぐ友達に抱き付いて離れない

私はよく佐藤ちゃんに抱き付く

なんの抵抗もなく

でも林ちゃんに抱き付こうとすると緊張してしまう

汗かいてるから臭くないかな

朝ごはんのおにぎりの海苔とかついてない?

髪の毛ぼさぼさかな

林ちゃんの前だといろいろ心配になる

嫌われたくないから

ちょっとシャンプーをいいやつに変えてみたり

いつもならひとつに結ぶ髪の毛を流したままにしてみたり

向こうが何も思わなくてもちょっとでも変化をつけたくて

言わないだけで思ってくれるかもしれない

そう思うと少し頑張れる気がする

今日はいつもなら佐藤ちゃんにベッタリだけど林ちゃんにも抱き付いてみようと思った

かなり緊張しながらそっと後ろから肩に腕を掛けて

いつもより近づいてみた

そしたらいつも感じてた甘い林ちゃんの香りが強くなって

すごく嬉しかったし幸せだった

林ちゃんって甘い香りするね、って言ったら柔軟剤だよ、って言ってくれた

凄い好きだよそのかおり、って言ったら

林ちゃんと佐藤ちゃんに嬉しそうににやにやすんなよって笑われてしまった

だってすきな人の匂いだから

嬉しいでしょ

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作品ジャンル:エッセイ/日記, オリジナル作品
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作者名:小川 | 作成日時:2018年9月4日 3時

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