30 ページ30
.
「…なんかレベル…え？お前Aだよな？」
「そうだけど？え？太志もしかして俺の記憶消えたの？」
「いやっ…なんか…想像の上をいくなーって」
「へっ？」
「1年以上ぶりに会うような感覚っていうの？…うまく説明出来ない笑」
全体練習を終え、滞在するホテルへと戻る俺たち
今回の相部屋は小野寺太志だと知った俺は素直にガッツポーズをして
隣にいた石川祐希にめちゃくちゃ嫌味を言われた
素直でいいだろ？と言い返したら笑って殴られた。暴力反対！！
「シーズンどうだった？」
「まぁよかったんじゃね？課題は見つかったしさ」
「ずっと正セッターだったんでしょ？」
「ん？うん笑 まぁ試合によっては俺じゃなかったりもしたけどね」
「背番号はたまたま？9番って」
「ん？あぁ…俺のセカンドナンバーなんだ、9番って」
「セカンドナンバー？」
「生年月日を足した数字っつーのかな？まぁちょっとこだわってて笑
初めてやったバスケでもらったユニフォームは9番。
俺の親父がプレーヤー時代にずっとつけていたのは8番でそれを越したいと思ったからってのもある笑
あとさ、数字の9にはポーカーフェイス的なイメージとか陰のボスとかあるらしくてさ笑」
「ボス？笑」
「そっ笑 バレーボールの基本的な攻守の作戦を考えるのって監督やキャプテン、そしてエース
でもさ、セッターって司令塔だろ？結局自分が全てを握ってると思っててさ。
あ、あと数字にはファーストナンバー、サードナンバーがあって」
「…あ、だからセカンドナンバー？」
「勘が鋭いな笑 俺が触るのは2番目だからセカンドナンバーかなーって」
「なるほどね…」
「俺さ、生きるうえで何かを選択するじゃん？それを後で後悔したくないんだよね
自分が歩いてきた道に自信を持って、あとから色々笑いながら話したい
だからさ…太志も協力してよ」
「えっ？」
「俺まだ未熟だからさ、太志の力を借りたいんだ。だから俺と仲良くしてよ笑」
「え？あ、うん笑」
「その代わりに、お前が自分で気づいてない力を俺が引き出してやるから」
この年に成績を残せないなら、俺は上にはいけない気がした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
霧雨(プロフ) - 面白くてすぐに読み終わっちゃいました！笑忙しいとは思いますが更新楽しみにしてます！！ (2020年11月22日 1時) (
レス) id: d805aec180 (このIDを非表示/違反報告)
ゴールドキウイ - 私は、バレー好きなのでよかったら話しませんか？ (2020年7月18日 13時) (レス) id: 769f0afd41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aaako
| 作成日時：2020年6月26日 18時
