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「違う、そうじゃない」
「いやもっとここを詰めて次の攻撃が…」
『…なにしてんだ？アイツら』
『多分バレーじゃないか？あの2人、類を見ないバレー馬鹿だからな笑』
ラティーナの体育館
既に帰ろうとしている選手も居る中、ロッカールームにあるホワイトボードの前で
俺と祐希は30分間ずーっと討論していた
「さっきの練習、この配置でレシーバーがこうだろ？
ブロックはこうで…」
「まずこのレシーバーの位置が謎だし、レフトやクイックもあったけどライトが一番よかった気がする」
「あぁ…」
ラティーナに戻って2ヶ月
祐希の一時帰国などもあったが、チームとしては波に乗っていた
それはきっと、世界に焦点を置く俺と祐希がぶつかり合っているからだろう
「…じゃ、これは？祐希がバックで」
「あぁ…まぁいいけど」
アルファベットが書かれたマグネットを先程から移動しまくりの俺たちを
チームメイトはまたやってる、なんて笑いながら見ていた
しかもこの前は「おもちゃのマグネットを貰って嬉しい子供みたいだな」とまで言われた
…まぁ、側からみれば間違いないかもしれない
『ユーキ！！A！！終わりだ！帰れ！！』
『あ、はい』
『はーい』
『お前らはいつも最後まで残りやがって笑』
朝は一番乗り
帰るのは一番最後
日本人は真面目だな、とか言われたけど多分間違ってると思う
俺と祐希の性格でしょ、完璧
「この前の試合さ、サーブ調子良かったじゃん」
「え？見たの？試合」
「タブレットでみた。観客が沸いたって聞いたから」
「トスも調子良かったかも」
「大学でさ、同期に武智ってのが居て喋ったんだけどめっちゃ褒めてた」
「へー…」
「あんなトス打ってみたいって」
「へー」
「興味なさすぎ笑」
「いや照れんじゃん、なんかさ」
「日本に興味はないの？」
「Vリーグ？」
「うん」
「え、ない笑 俺イタリアでやってたい。日本は…代表で行けばいいや笑」
「親は？悲しまない？」
「大丈夫じゃね？彼氏できたって連絡ぱったり無くなったし」
「まじかよ笑」
「今のところ日本には用ないなー…っていうからB代表なんか？俺は」
「絶対そう笑」
「祐希は？進路どうすんの？」
「このまま、イタリアでやろうかなって。プロで行こうかなって」
「いいんじゃね？お前に合ってるよ」
「なんか馬鹿にしてる？笑」
「してねぇわ！！」
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霧雨(プロフ) - 面白くてすぐに読み終わっちゃいました！笑忙しいとは思いますが更新楽しみにしてます！！ (2020年11月22日 1時) (
レス) id: d805aec180 (このIDを非表示/違反報告)
ゴールドキウイ - 私は、バレー好きなのでよかったら話しませんか？ (2020年7月18日 13時) (レス) id: 769f0afd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aaako
| 作成日時：2020年6月26日 18時
