異国の地で運命に巡り合えた話 2nd

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「ーーただいま」

「おかえりっ…！！」




4位という成績を収め、日本を後にした祐希

長いフライトを経てイタリアに到着した彼を空港で出迎えた




「ちょーなげぇ」

「フライト？」

「うん笑」

「遠いからね」

「…パドヴァっしょ？一緒に」

「うん、そうだよ」

「まーじか笑」

「荷物ももう運んであるよ」

「サンキュー」



2人で肩を並べて歩く

祐希はずっとニコニコしていて可愛くて笑





「今日のご飯何？」

「何がいい？」

「…なんでもいい笑」

「言うと思った笑」

「あ、でも手料理で」

「ん？うん」

「久々だしたっぷり愛情込めてもらっていいっすか？笑」

「…なに言ってんの？笑 恥ずかしいからやめて」

「…待って、俺もめっちゃ恥ずかしい笑」





人目を気にせずに歩き、車に乗り込む

助手席の祐希は各方面に着きましたよーと報告をしていて、私は黙って運転した




報告を終えた祐希は、興奮冷めやらぬワールドカップの話をしてくれた

特にブラジルとの一戦では声が高くなるほどはしゃいでいて。





「プロになって2年目のシーズン…意気込みは？」

「はぁ？笑」

「空港で聞かれてたから笑」

「うるせぇ笑」

「ふふっ笑」

「石川選手と一緒に暮らされるそうですがお気持ちは？笑」

「えっ？！」

「コメントください！！笑」

「…栄養士指導の下勉強したので、精一杯支えたいと思います！笑」

「勉強したの？」

「うん！アンナ先生スパルタなの笑」

「(大爆笑)」




祐希との時間はいつもあっという間に過ぎていく





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