異国の地で運命に巡り合えた話 2nd

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ーーそんな気持ちを、直接祐希にぶつけた。




「…付き合ってて、いいのかな？って

祐希は雲の上の存在みたいに思えて…

私、ただの一般人だし…隣に立ってちゃいけないのかなって…」




雲の上の…太陽みたいな存在


冬の間、今日は出るかな？と待ち望む太陽のような。





「…なんで？」




気持ちを一通り話せば、祐希が悲しそうな顔をした




「雲の上の存在？はぁ？



…俺は、目の前にいんじゃん」

「…えっ…？」

「ここにいるじゃん。…俺はいつだってっ…いつだって近くにいるだろ…？！手が届く場所に！！

勝手に雲の上にすんなよ！！同じ場所に立ってんじゃん！！」




握り締められた肩が痛い



…でも、心はそれ以上に痛かった



笑顔が似合う祐希を…こんな苦しそうな顔にしてしまった





「好きなんでしょ？俺が！ならそれでいいじゃん！
また逃げんのかよ俺から！！あの時みたいに！！

幸せだって言葉も！！一緒にいた時間も無かったことにすんのかよ！！
好きなら好きでいろよ！！俺の隣から逃げんな！！」

「ゆ、うき…」

「好きなら側にいろよっ…



俺、もう手放したくないんだよっ…！！」




彼の泣いた顔を初めて見た

いつだって強気で掴めなくて…




「…いいの？」

「いい！！俺が必要としてんの！！

俺の言葉だけ信じろっ…！
知らないやつの気持ちなんかに流されんな！！不安になんか一々ならなくていいっ！！」




祐希に強く抱きしめられる




「…好きっ」

「もうまじバカっ…なにが側に居られないだよっ…ふざけんな」

「ごめんね」

「二度と口にしないで…まじで」

「…うん」

「…まぁ、離れるって言葉に頷く気はなかったけど」

「えっ？」

「言ったっしょ？"言うだけ言えば"って。…俺、従う気無いし」





その後、SNSのアカウントを削除した




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