異国の地で運命に巡り合えた話

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"ーーでさ、俺がその時さ！！…っ、て聞いてる？"

「うん…」




…若さなの？

私もう9時過ぎたら眠たくなるんだけど。





最近やたら彼から連絡がくる

理由は無く、ただの暇電ってやつ

どこぞの"マサさん"って方にしすぎて怒られたらしいから

私がその暇電かける先リストに追加されたらしい

…消して欲しい、即に





"…あー、あと1ヶ月半で終わっちゃうんだ"

「…あっ」

"1ヶ月半ってはえー…"





彼のイタリアでの挑戦は3ヶ月の短期と聞いていた

…そっ、か。あと1ヶ月半で日本に帰るんだ






「…イタリア、楽しい？」





気がつけば、こんな事を口にしていた





"…楽しいよ！だって日本にいたら経験できない事だらけだし！
でも相変わらず言葉はわかんないけど笑 Aがいてくれてまじで助かった！！"

「…ちゃん、をつけなさい！笑」




…また、イタリアで会えるんだろうか

それとももう…





"また大学帰って試合に出て…イタリアに行って変わったなって言われるかな？"

「…わかんないよ笑 私バレーボール知らないし笑 でも異国の地で頑張ってるよ、祐希くんは」

"バレーボール楽しいからね笑 時間が合えば観にきてよ！！"

「時間…あればね」





結局、3ヶ月間一度も行く事はなかったけれど。




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