異国の地で運命に巡り合えた話

#45 ページ45

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「楽しかった？」

「うん！！」



2時間以上にも及んだクリスマスパーティー

夜に輝くイルミネーションを見渡しながら帰路を歩く




「馴染めた？」

「うん！とても優しかった」

「ならよかった。まぁ、心配してなかったけどね」

「えっ？」

「Aならさ、あぁいう場所に連れて行っても大丈夫って分かってたし」




"自慢の彼女だよ"


そう言った彼の顔が赤いのはきっと、イルミネーションの赤いライトのせいだよね




「今日は泊まれんの？」

「ん？うん」

「ふーん笑」

「明日のお昼から仕事だけどね」

「忙しいね、相変わらず」

「祐希には負けるよ」




付かず離れずの2人の距離

笑う祐希がライトに照らされてキラキラと輝いて見える



「…ねぇ、覚えてる？」

「ん？」

「今日、さ」




"一年前の今日、俺と再会したんだよ"






「…もちろん覚えてるよ」

「まじ？」

「うん笑 怒られて…キスされた笑」

「そこっ？笑 そこは別に覚えてなくていいんだけど」

「…よくわかったね。私のこと」

「好きだからじゃない？まじで嘘とか言われそうだけど、見た瞬間わかった

…あぁ、間違いないな、って」

「凄いね…それ」

「俺、多分だけど…

どんなに埋もれてても見つけられる気がする
…愛の力？ってやつ？笑」

「顔真っ赤だよ？笑」

「自分もね？笑」




まだまだ始まったばかりのクリスマスシーズン

試合が続く彼の挑戦

…どうか、笑って終えられますように




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