身長差0の甘酸っぱい夫婦の話

成長は早い ページ41

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望未「ーー早く早く！！」

樹貴「…ねーちゃん早いなぁ」

「ちょっと！！望未早いよ！！」




子供の成長は早い。

あんなに毎日がバタバタだったのに、気がつけばなんでも自分で出来るようになっていた

自我も芽生え、意思疎通もできる

だからこうして、バレーボールをみたい！という気持ちも持つようになった



私と祐希の間に生まれた二人の子供は6歳と4歳に。
イタリアで過ごしてきたけれど、祐希が日本のVリーグに移籍することになり私たちも帰ってきた



小学校や幼稚園が休みの今日は、新幹線で県を跨いでバレーボール観戦

パパが日本代表としてプレイする姿をみたいんだって。





望未「…あー！！舞子ちゃんだ！」

狩野「望未ー！！大きくなったね！！樹貴もパパににてますますイケメンになって！」

「すみません、忙しいのに」

狩野「全然！息子にさ、バレーボールいく？って聞いたらヤダって言われちゃった笑
樹貴、お姉ちゃんの膝の上くる？」

樹貴「やだ」

狩野「こらー、生意気になったな？！笑」

樹貴「たっくん重たくなったから、一人で座る」

狩野「…やばい、感動して泣きそうなんだけど」

「えっ？！舞子さん？！笑」

望未「舞子ちゃんのんちゃんの隣来て！！」

狩野「はいはい笑」



祐希に似た、人懐っこいお姉ちゃん 望未
私に似た、口下手で弟 樹貴


どこに行っても可愛がられて、ママとしては嬉しかったりする

ただ西田くんからのプレゼントは少々度が過ぎているから困るけど…





樹貴「パパまだ？」

「もうすぐじゃない？」

樹貴「ふーん」

舞子「樹貴も望未もバレーボールやらせるの？」

「んー…本人が望むなら、って祐希とは話してます」

舞子「パパもママも偉大だからなー笑」

望未「ママは舞子ちゃんとバレーした？」

舞子「したよ！！ママすごく上手だったの！」

望未「のんちゃんもバレーしたい！」

舞子「ほんとに？パパ喜ぶんじゃない？」




そんな話をしていれば、試合開始時刻となった









白熱した試合

祐希はコート上で綺麗に舞い、チームを勝利に導く

ストレートで韓国を下して笑顔で試合を終えた




狩野「よかったねー！！勝てて！」

望未「パパすごーーい！！」

樹貴「パパおわり？」

「終わりだよ。パパこっち見てるから手振ってみな？」

望未「ぱぱー！！！！」

狩野「声デカイなー笑」




まだざわつく会場

しかし祐希の耳にははっきりと届いたらしい





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