身長差0の甘酸っぱい夫婦の話

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そして開幕。

隣には迫田さおり(リオ)さんと舞子さんが居て、私はなにも悪さが出来ない状態



そんな中でも久々に感じるバレーの雰囲気はとても楽しかった




チームが入り混じってゲームをするオールスター

笑顔が弾ける黒後愛が悪戯な笑みを浮かべて私をみた



MC「…えっ？交代？黒後選手交代？」

黒後「Aさんっ！！笑」


"きゃーーー！！"


MC「えっ？！まじで？」



「いや聞いてない！！聞いてない！」

迫田「…いける？」

狩野「大丈夫？」



少しパニクっていると、愛と同じコートにいた真佑が笑顔で手招きをしてきた


訳もわからず下まで降りて、まずは愛に話しかける




「なにこれ！！聞いてない！！」

黒後「夢だったんですよね？また真佑と同じコートに立つのが。

ほら！立って立って！！笑」




完全私服で、しかも素足のまま観客席にお辞儀をしてコートの中へ



真佑「おかえりなさい笑」

「いやおかえりじゃないよ！！なにこれ！！私無理だよ？！」




なんて話をしていれば、相手コート側からサーブが打たれる

緩やかなボールをリベロが拾い、何故か真佑があげて…



「えっ？！…っ、と」




私に来て、それをジャンプして右手で押し込む



真佑「ナイス！笑」

黒後「Aさーーん！！もう一本！！笑」

「いやいや！！」




自軍のサーブが相手コートに入り、少し本気が混じったスパイクが返ってくる



リベロ「ーーっ、あっ！！」



無事に上がり、私の方へと飛んできたボールを


「真佑っ！！」


ややジャンプをしてトスをあげる






…嬉しかった。

心のどこかではまだ引きずっていたから




形はどうであれ、もう一度真佑と同じコートに立てた




MC「初瀬…じゃないや、石川A選手でしたー！！」

「ありがとうございました！」





コート上で真佑と抱きしめ合う


沢山のカメラのレンズが私たちに集中したのを肌で感じた





「ありがとう」

真佑「ふふっ笑 こちらこそ。笑」







"ーー舞子さん、私夢が出来ました。

どんな形でもいいから、もう一度コートに立ちたい

選手じゃなくても、右手でもいいからコートの中でボールにさわりたいです"




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