貴方のために ページ24
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石川「今日の予定は?」
「少しベルガモに」
石川「バレー観戦?程々にね」
「お母さんも居るから大丈夫」
石川「…なら、まぁ大丈夫か」
祐希を見送り、軽く身なりを整えれば
お母さんがこの家にやってきた
母『大丈夫なの?肩は』
『まぁ、普通には』
母『祐希くんは?』
『順調なんじゃない?私も祐希も相手のプレーに関しては干渉しない主義なの。
でもまぁ、私に対して心配性すぎる』
母『当たり前よ!!妻なんだから貴方は!!』
『わかるんだけど…』
母『気持ちをわかってあげなさいよ?笑 さぁ行こう?遅れるわ』
2人並んで街を歩く
2月のイタリアはそれなりに寒く、少し肩の手術痕が疼いた気もした
電車に揺られること3時間。ガラッと変わったチーム ベルガモの試合会場へと着いた
監督も変わっていたが、相変わらずプレイには痺れるものがある
…でも、もうコートに立てないんだと少し心が傷んだ
『ねぇお母さん。お母さんはさ、お父さんのためにまず何をした?』
『引退してから?んー…栄養の勉強かな』
『栄養…料理か』
『やっぱり違うみたいよ?ちゃんと学んで作る料理は』
『勉強しようかな』
『いいんじゃない?時間もあることだし』
『…よし、やってみようかな』
頑張ってプレイする祐希のために
私が出来ることは何だろうと考える
何か出来ることって幸せ。肩を壊して尚更そう思う
毎日祐希に会えるのが幸せで。それだけで私は胸があったかくなる
今日の晩ご飯は、お母さんオススメのメニューを用意した
テーブルに並べられたご飯に祐希の目は輝き
料理たちは次々に口に運ばれていった
石川「ちょー旨い!!やっぱりAのご飯は最高」
「よかった笑…あ、ねぇ祐希?栄養のね、資格取ろうかなって」
石川「資格ぅ?」
「うん。祐希を支えるための資格を」
石川「…あんまり頑張りすぎないでね?」
「ほら、時間あるしさ。お母さんも持ってるみたいだから教えてもらえるし」
石川「なるほどね。俺も体重落ちたしね笑」
「そうそう笑 美味しいご飯作らなきゃなって」
石川「ありがとう。嬉しいよ、俺」
"ありがとう" すぐに感謝を言葉にする祐希
そんな素敵な人と結婚できてよかったな、と思った
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みこ(プロフ) - *うさぎん*さん» あ、よかったです笑私よく泣いて寝落ちするのでヤバいことになります笑 そうなんです…だからもう文才が欲しいです…!!二週目!!ありがとうございます!新作は他の作品を完結したらチャレンジしてみますね(^^) (2019年11月4日 20時) (レス) id: 1f1f253b37 (このIDを非表示/違反報告)
*うさぎん*(プロフ) - みこさん» 返信ありがとうございます……!目と鼻どちらも無事でした笑 未来を想像するのは簡単ですが文章にするのって大変ですよね…楽しいが上回りますけど^ ^ それでは二週目に突入させて頂きます…笑 新作何かありましたら飛んで参ります♪ (2019年11月4日 0時) (レス) id: 684126f777 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - naonaoさん» はじめまして!最後までお付き合い頂きありがとうございました!そんな風に言ってくださるなんて本当に嬉しいです!ありがとうございます!私自身もたまに読み返したりするくらいこのお話が好きだったりします笑 コメントありがとうございます!! (2019年11月3日 10時) (レス) id: 1f1f253b37 (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - はじめまして、完結おめでとうございます!私の毎日の楽しみは更新されたこの作品を読むことだったので、少し悲しいですがこれから何回も読ませていただきますね!素敵な作品を見つけて読むことができて幸せです♪本当にありがとうございました! (2019年11月3日 4時) (レス) id: be84521065 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - れいさん» 最高だなんて…!!嬉しすぎます!!書いてる本人全く泣けなかったのでなんか…もう本当に嬉しいです!!最後までお付き合い頂きありがとうございました!! (2019年11月2日 0時) (レス) id: 1f1f253b37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aaako | 作成日時:2019年10月26日 10時