世界一になるその日まで。

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荒木「きゃぁぁぁぁあ！！なにその初々しいやつ！！」

「…私、変に意識しちゃって」

荒木「100%言えるのは、嫌いだったらそんな事しない！！あんた好かれてるよ！！よかったじゃん！！」




次の遠征まで続くであろう宿泊部屋での恋愛相談

今日も私は溢れ出しそうな気持ちを胸に、エリカさんに出来事を報告する




荒木「告白は？しないの？」

「出来ないです…やっと話せるようになったのに…」

荒木「Aはバレーやってる時とオフの時の差が凄いなぁ笑」

「あぁぁ…エリカさぁぁあん！！」

荒木「大丈夫だと思うけどね？私は」

「…ワールドカップ が終わったら離れるし、どう転んでも無理な気がします。

柳田さんって多分ですけど…支えてくれるような人が好きそうですし
たとえ気持ちが合っても、私は柳田さんを支えられないです
バレーと柳田さんを天秤にかけたら…」

荒木「考えない！そんなくらい事！！

好きな気持ちだけで突っ走ればいいのに…
まぁそうやって考えすぎちゃう所もさ、Aのいいところなんだけどね」



抱えていた枕に顔を埋める

…臆病すぎて、自分が嫌になる




荒木「…恐れていたって、何も始まらないよ？

ロシアに行く時もトルコに行く時も最初は怖かったでしょ？
それでも行けたんだから！！
柳田くんの事も勇気だしてみなよ」





いつだってエリカさんはこうやって背中を押してくれる





「…ワールドカップ前に…言ってみようかな」

荒木「頑張って！どう転んでも私が話聞いてあげるから」

「ありがとうございます…」





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