世界一になるその日まで。

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無事5箇所にサーブを当て、コート脇でクールダウン

宣言通りに端で見てた柳田さんがちょこちょこ、と隣にやってきて座った



柳田「コントロールエグいな」

「本当ですか？柳田さんに言われると嬉しいです」

柳田「誰でもいうよアレは笑」

「トルコでずーっと悔しい思いをしてたんです」

柳田「見てたよ。ネットで試合」

「ドイツで？！ありがとうございます！！」



何年か前の私では考えられないくらいフランクに話せるようになった

最初はテンパって話して笑われたなぁ…






柳田「どうだった？トルコは」

「大変でしたよ、凄く。でも毎日成長出来ました」

柳田「身長伸びた？笑」

「伸びましたよ！身体も変わったし、到達点も高くなりました」

柳田「すごいじゃん」

「まぁ、まだまだですけどね笑 帰りますか！！すっかり遅くなっちゃってすみません」

柳田「俺が好きでいたんだから気にすんな」



"ポンッ"



頭をポンポンされ、その手が私に差し出される

少しドキドキして握れば腕を引く柳田さん




柳田「確かに筋肉付いたね。でもまぁ俺からしたら全然細いけど笑」

「柳田さん細く見えるのにガッチリしてますもんね」

柳田「まだ俺も細いよ、こんなんじゃ」




2人並んで夜道を歩く

歩くスペースは柳田さんが合わせてくれた





柳田「ーーよかった。また全日本で会えて」

「えっ？」

柳田「…なんもない」




外灯に照らされた柳田さんの笑顔がとても綺麗だった




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