世界一になるその日まで。

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ーーあれから1時間。


ドリンクも飲み飽きて、動画も目を通した私は部屋へと戻った

終わってないかな？とそーっと鍵を開ければ、エリカさんはお風呂に入っていた



「…あっ」



ベッドを見れば、乾燥機にかけていた服がいい感じにばら撒かれている

自分の畳み方があると分かっているエリカさんが、シワにならないように広げてくれていたんだ



「さすがだなぁ、ママは」



それを一つ一つ綺麗に畳み、バッグに閉まっていく





荒木「ーーあっ、帰ってきた？」

「はい！服、ありがとうございました！」

荒木「シワになってなかった？」

「バッチリです！！さすが！！」

荒木「あ、明日あたし午後少しいなくなるから」

「はーい！」

荒木「娘がさ、近くまでくるから会ってくる」

「ほんとですか？！楽しんできてくださいね！！何か会ったら夜に連絡入れますので！」

荒木「ありがとう、いつもごめんね？迷惑かけて」

「迷惑だなんてとんでもない！楽しみですね？笑」





キビキビしたかっこいい表情から
一気にママの顔に戻ったエリカさん

娘さんのエピソードを聞くと、私がなんだか泣けてきちゃうくらいで笑




荒木「明日Aも午後は休みでしょ？出かけないの？」

「んー…多分ここに居ます笑」

荒木「もったいなくない？外行きなよ笑」

「行く相手がいないんですよ笑」



その時…




将洋女子も明日午後休み?

将洋休みだったら付き合ってほしい場所あるんだけど



柳田さんからのお誘いを受ける




荒木「…あれぇ？デート？！笑」

「ちっ、違いますよ！！」

荒木「いってらっしゃい！デート笑」

「もうエリカさん！！デートじゃない！！」




柳田さんには二つ返事で了承した





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