アイドルやめて、俳優になりました4

twenty one ページ23

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「…よっ」

吉沢「…おう」



重苦しい雰囲気の中、俺と亮はテレビに視線を向ける




"NEWS 小山慶一郎 無期限活動停止"






あの数日後、俺の所属事務所に訪れたジャニーズ事務所のお偉いさん


正式に謝罪をされて、調査報告をしてくれた



内容にほぼ虚偽は無くて、こんな俺一人のために…と申し訳なくなる



…まぁ、顔には出さないけど。



お前が申し訳なくなる必要はない、被害者だ

堂々としてろ、と社長に怒られたから





マネ「…矢狩、なにかあるか？」



ずっと、気になっていた



マネ「なにかあるなら今のうちに」



「…なんで、俺だったんですか。

なんで俺は…あんなにやられなくてはいけなかったんですか


なんでですか？なぜ小山くんは…」




"…羨ましかった、と言っていました。"


"環境に恵まれ、先輩や後輩に好かれ"


"全てを手にしたような貴方が…羨ましくて憎かった、と言っていました"





詳しくはここに、と言われて書類に目を通す






順調だったジュニア人生

しかし、デビューをしたが目立つのは自分じゃない

一番目立つ山下智久が羨ましかった

そんな山下智久が可愛がる後輩が矢狩Aで。

大人気な赤西仁も亀梨和也も

有名なやつらが口にするのは矢狩は凄い、の一言

関西のやつらでさえ矢狩を褒めた




自分のグループにバックで着いた矢狩

周りには沢山のジュニアが矢狩を囲んでいて

自分を慕っていたやつも、いつのまにか取られていた



こいつが居なければ、とムカついてやった
やってもやっても気が済まなかった

中々折れず、さらに順調に活動する矢狩が憎かった





…と、小山くんの気持ちが素直に書かれていた




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