アイドルやめて、俳優になりました３

さぁ、思い出そうか ページ10

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side Daiki.S





ーー初めてAを見たのはテレビやった



勉強に、と見ていた先輩らが出てる番組

デビューした先輩らが進行を務め、ジュニアが沢山出演していくタイプの番組で

名だたる先輩らと一緒に踊っていたのがAだった

赤西くんと肩を組んだりして、まじで目立ってた


見た目も俳優の成宮寛貴くんみたいやったし、年下には見えんくらい大人びて見えた




最初は嫉妬した。

絶対負けへん、と思っていた

同世代だし負けたくなかった

それはAだけやなくて、みんなにも。




そう思っていた時、Aが主演の映画にキャスティングしてもらった

メラメラ燃えていた気持ちは、会えば消えた





「ーー重岡くん！！」


何や？！と構えれば、よろしくお願いします！と頭を下げてきて。



「重岡くんと話してみたかったんだよね！」

重岡「…えっ？」

「少クラとか、コンサート見ててずっと気になってて！！…あ、気持ち悪いか笑」

重岡「おっ…俺も！気になってた！」

「まぁじか！じゃあ1ヶ月間よろしく！！」




周りとか、いろんな人から聞いていたAの像と

実際のAのキャラがまるでちゃうくて

目指すアイドル像とか、なんかよく言われへんけど

Aと意気投合するまで時間はかからんかった





「なぁしげ」

重岡「何っ？」

「…しげ、がさ。




関ジュじゃなくて、東京にいて。

んでそのまま東京にずっと居ればいいのに」

重岡「ーーはっ？」

「…嘘だよ嘘！笑」





Aが収録に参加した少クラin大阪

本番直前に呟いた言葉は

責任感が強く、色んな物を背負っていたAの

わかりづらいSOSだったのかもしれん






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