アイドルやめて、俳優になりました３

天然なのか？ ページ14

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渡したいものがある、といきつけのご飯の店に呼び出された

約束通りに着いたのに当の本人はまだ居なくて

腹も減ったから、とつまめる物をオーダー



携帯をいじりながらサラダをむしゃむしゃ食べていれば


杉野「お待たせ」

「おー、遅かったね」



30分遅れで杉野が到着した



杉野「事務所で捕まっちゃってさ」

「そーかそーか。飯は食った？」

杉野「まだ！さっぱりしたやつがいーなぁ」

「メニューはいよ」





やや久しぶりの再会に話は尽きない

本来の目的を忘れ、仕事の話に盛り上がる


開始から2時間でようやく本題を切り出した




「ーーあ、そういえば渡したいものって？」

杉野「渡したいもの？」

「え？杉野がそう言ってきたんじゃん」

杉野「…あぁ！！思い出した！！あっぶね笑」

「まじ天然ぶちかまさないで笑」

杉野「家で洗濯するよね？」

「うん？するけど」

杉野「俺今洗剤のCM出ててさ、貰ってさ」



そう言って見せてきたのは

杉野が出てる洗濯洗剤のスペシャルボトル

杉野が写ったラベルが巻かれた非売品で。



杉野「何本か貰ったんだけど邪魔でさ」

「おい邪魔いうなよ笑」

杉野「あっ…笑 場所取るじゃん？」

「一緒だわソレも笑」

杉野「だからAくん使わないかなーって」

「いや使いにくいわ！！笑 てか桃李くんからも貰ってんの俺！笑」

杉野「松坂さんからも！？考えること一緒だ…」

「おいどこで喜んでんだよ松坂派の杉野くん」

杉野「いやぁ…ね笑」

「にやけんな」







「ーーいやぁ、まじキモくね？

一人暮らしの男の家に俳優の顔が入ったデザインボトルとか」



結局貰って、大事に使わせてもらった





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