アイドルやめて、俳優になりました３

新しい俺を ページ1

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バタバタ、と局を移動する



用意していただいた楽屋まであと少し、って所で




「ーーあ」




目の前から歩いてくる男




二階堂「…何見てんだよ。負け犬が」

「お疲れ様です」

二階堂「無視してんじゃねーよ！！」



固く握られた拳が飛んでくる

何回も食らった、硬い拳



二階堂「ーー？！っ、」



それを、片手で握って止める



「舐めないで貰っていいですか？
俺はもう、あの頃の矢狩じゃないんですよ」


二階堂「っ、はぁ？」


「…じゃ。俺忙しいんで」


二階堂「覚えとけよク ソが！！」


「先輩こそ忘れないでくださいね？俺の髪切った事。蹴りで骨折ったこと」





それだけ言い、俺はまた廊下を歩く





…なんだかすっきりした

ずっと言い返したいとかそんな気持ちはなかったけど

いつも勝ち誇った顔で見てきた先輩が、あんな顔してきたらまじで面白くて





マネ「何かあった？」

「へっ？」

マネ「なんか笑ってるから」

「いい事…俺にとってはいい事かもっすね。マネージャーは多分いい気しないやつ」



素直な俺はさっきの出来事を話す

すると…




マネ「事務所の人間的にはNGだけど…


個人的にはしてやったりだわ笑
でも気をつけろよ？どこで誰が見てるかわかんねーから」


「はーい」





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