重岡大毅 ページ32
.
side Daiki.S
外の世界のオレンジが、レースカーテン越しに俺らを照らす
会って早々に抱きしめられたAは、何も言わずに俺を抱きしめ返してくれた
"ーー重岡ぁ！！"
目を瞑れば蘇る声
忘れよう、忘れようとすればするほど脳裏に媚びついて
ついに俺は心が折れそうになった
まるで周りの物全てが俺を責めているような、そんな気持ちに。
「…しげちゃん？」
重岡「…待って。このままがええ…まだ…」
「…うん」
何も言わず、ただ抱きしめてくれるだけでよかった
ーー何分経っただろう
ずっと流すのを躊躇っていた涙は
Aの"お疲れ様"の声で溢れ出た
後悔とか、葛藤とか全てが滴となり溢れていった
背中に回っていたうちの片方の手が頭に移動して
まるで子供をあやすかのようにゆっくりと撫でてくる
それだけで、どんな重岡大毅でも受け入れてくれた気がして心が楽になった
俺は俺らしくいてもいい、と
そう言ってくれてるみたいだった
ーーーーーーーーーーーーーー
"今日、ええ？"
受信とインターホンのタイミングは同じだった
玄関のドアを開け、リビングに案内すれば
視界が固定されて温もりが私を包んだ
…抱きしめられてる、彼に
そういえば、元気がないかもしれない
覇気がないというか、なんだかぽっくり折れそうというか。
ぎゅっ…と背中に回された腕を見習って、逞しい身体を抱きしめてみた
すると、一瞬だけ力が抜けて肩にしげの顔が埋められた
…なにがあったかはわからない
「…しげちゃん？」
そう名前を呼べば、らしくないか弱い声で変化を拒む声が聞こえてきた
それに答えるべく、私はまた彼を抱きしめる
しげが落ち着くまで抱きしめていると、ゆっくりと身体が離れた
重岡「…ごめっ、」
「ううん」
重岡「俺…別になんかあったとかやないねん！その…」
「しげちゃんは強がりだね」
重岡「…えっ？」
「たまにはさ、素直になればいいのに。私じゃダメかな？頼りない？」
重岡「そんなことないっ！！」
「ふふっ。…話したくなったら話してね？
それまで、ご飯作ってくる」
重岡「俺、おったらアカン？」
「なに言ってるの？ご飯、2人分作る予定だよ？
帰っちゃったらまた明日食べなきゃいけなくなっちゃうじゃん」
重岡「…あんがとな」
ーー
何万回だって君が好きを聴いてたら書きたくなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みこ(プロフ) - KAZUMI02919511さん» それはよかったです！笑 (2019年7月23日 22時) (
レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - MIYUさん» すみません、妄想を吐き出すために書いているのでリクエストにお答えすることができません…申し訳ありません… (2019年7月23日 22時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
MIYU - リクエストなんですけど、KinKi Kidsの堂本光一さんが見たいです！あと、嵐の二宮和也さんも見てみたいです！ (2019年7月23日 20時) (レス) id: eecfed04fa (このIDを非表示/違反報告)
KAZUMI02919511(プロフ) - みこさん» はい！！めちゃめちゃしげちゃんでしたーーー！！ (2019年7月23日 8時) (レス) id: 29e13e8152 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 渚さん» それリクエストじゃなくて急かしじゃないっすか？www (2019年7月21日 13時) (レス) id: c6a330bc5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aaako
| 作成日時：2019年7月19日 17時
